冬ごもりの準備です
2004年 10月 18日
すると、何が起こるかというと、旬の野菜しか市場では売られなく
なります。スーパーに行けば、輸入物の温室野菜は(ちょっと高いけど)
少しだけあります。
冬になるとどうなるか。
市場には、野菜くんの姿が殆ど見えなくなります。
なすとか、トマトとか、グリーンピース、ラディッシュとか、
春夏はあんなに青々としてたくさんあった野菜たちはどこに?
っていうくらい野菜の種類が減ります。
じゃがいも、玉ねぎ、ビーツ(さとうだいこん)ぐらいしか
売っていません。
すると、こちらの人たちは冬の間、サラダ代わりに何を食べるか?
ピクルスなど、酢漬けの野菜です。
ですから、秋になると、皆がいっせいに狂ったような量の
野菜を市場で買い込んで、冬の食料品の準備を始めます。
そりゃあ、もう、「狂ったような」としか言いようのない
量です。
私の友人の家では、ピクルスを80瓶つけました。
ある一人暮らしの家庭では、キャベツの大玉30個漬けました。
その他、果物はコンポートやジャムに、ナスはトマトといっしょに
炒め煮にされて「ザクスカ」というペースト状の料理に
されます(めちゃうま)。トマトピューレだって自分の家で
作ります。
この時期、ルーマニア人の家庭を訪問するのは危険です。
狂ったように漬けられた野菜たち、家庭菜園で収穫された
ぶどうや林檎、大量に作られたジャム、自家製ワイン・・・
それらのおすそわけ攻撃が待っているわけです。
また気の大きいルーマニア人ですから、「私は一人暮らしなので
食べきれませんよ」と500回ぐらい繰り返しても、5人家族分
くらいのジャムをくれます。いや、うれしい、うれしいんだが・・・。
# by heedoosama | 2004-10-18 22:02 | ルーマニアで食事