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ルーマニアで焼肉(1)

我が家では、肉というと鶏肉ばかり食べてます。なんでかというと、旦那が「僕、チキン大好き!」な人だからというのもあるのですが、調理が楽というのも大きな理由。日本だと、豚肉とか、牛肉って薄切りにして売られているじゃないですか。ルーマニアでは、かたまり肉ばかり。「肉に生まれたからには塊肉になってみせる的」な男らしい姿態を肉売り場にさらしてらっしゃる。しかしですな、かたまり肉っていうのは煮込むのに時間がかかるわけですね。で、イキオイ、調理時間が少なくて済むチキンばかりを買ってしまうわけですよ。

しかも、肉の中でもルーマニアの牛肉は、硬い。もうなんか「硬い」って表記するよりも「堅い」って書いたほうがしっくり来るほど、硬い。イメージとしては樫の木とか、革靴の底です。なぜならば、ルーマニアの牛さんたちは、モーモーとそこら辺の草を食べて元気に歩き回っていらっしゃるせいか、肉が筋肉っぽい。ビール飲んで、マッサージを受けている日本の高級和牛さんたちとは、生活レベルが違うのであります。(シーネルさんのブログも参照)
何度か、ルーマニア料理店でステーキを頼んで、「あご強化訓練中」かっていうぐらい、噛んで噛んで噛んで、飲み込めなかったことがあります。硬い。煮込み料理の牛肉は美味しいんですが、焼いた肉はなかなか食いちぎれない、というイメージをルーマニアの牛肉に対して長年抱いておりました。

そんなわけで、6年にも及ぶルーマニア生活ですら、牛肉は数えるほどしか買ったことがありませんでした。しかし、あんまり鶏肉ばっかり食べていても、食のバランス上、好ましくあるまいということで、たまには牛肉を買いに行くことにしました。
ところが、ここでひとつ大きな問題が発生しました。牛肉の部位を表すルーマニア語の単語がよくわからん、ということです。

前回までの記事で、エラソーに通訳論とかぶちかましていたのはどこのドイツ人(古い)だよ、っていう話ですが。仕事で使わない単語には恐ろしいぐらいの脆弱性を示す私。絶対日常生活では必要ないだろうっていう化学物質の名前をルーマニア語で言えても、「牛の肩ロース」は言えません。

というわけで、急遽、牛肉の部位に関する単語を勉強することにしました。特に私が長年、肉売り場で見かけて、気になりつつも調べていなかった単語があります。それは、Antricot。アントリコット。牛肉の部位を指す単語らしいのですが、そうとは思えない。何か、フランスの没落貴族の名前のようです。(調べたところ、案の定フランス語が語源だった)
こう、ポトフとか、ブフブルギニョンとか、フランス料理に使わなきゃ怒られそうな名前です。
で、辞書を引いたところ、どうもAntricotとは、牛の「あばら近辺の肉」を指すらしいのです。アバラ肉・・・牛のバラ肉・・・ってもしかして・・・・


カルビのことですか?



アントリコットという優雅な名前に反して、お前はカルビなのか。焼肉の代名詞的なあの肉なのですか。
「ルーマニアの牛肉は硬いから、焼肉なんて不可能」と思い込んでいた私ですが、カルビ肉といえば、焼肉、焼肉しかないですよ。焼肉、好きですか。大好きです。あわててスーパーに走った私でした。

(長くなったので続く)
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by heedoosama | 2007-02-03 07:01 | ルーマニアで食事