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ルーマニア語通訳をして(3)

前回の記事で触れた、「通訳メモ」についてお話したいと思います。
通訳メモというのは、通訳が聞き取りをしながら書くメモです。だたし、通訳は相手の発言をまるまる写し取るなんてことはしません。通訳は訳を考えながらメモを取るので、発言内容を一言一句書き取ることに必死になっていたら、手ばかりが動いて頭が働きません。

実は、この通訳メモ、通訳さんごとにいろんな取り方があります。日本やヨーロッパの通訳養成学校では、速記のようにマルやら三角やら二重丸を使って、暗号化したメモをとる技術を学ぶところもあります。なれるとそのほうがメモを取りやすいようです。

私の場合はちゃんとそういうお勉強をしていないので、我流で記号を使っています。「本日はお忙しいところお時間をいただきまして、有難うございます」という発言があったとしたら、メモは「本日 時 M」としか書かないとか。Mはルーマニア語のMultumesc(有難う)の頭文字です。

さて、前フリをたれたところで、実際に、へーどーがあるミーティングの通訳でとったメモをご覧いただきましょう。
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・・・。


き・・・・


きったねー

自分で見て、今、びっくりこきました。
もとから字は汚いのですが、通訳中はスピード勝負のため、さらに見苦しいです。まあ、でも通訳メモというのはあくまでも自分のためにとるものであって、ひどい字でも「その瞬間さえ読めればいい」ものです。たまに、お客さんで、興味があるのか私の手元を覗き込んでくる人がいらっしゃいますが、「悪いものを見てしまった」みたいな感じでぎょっとして目をそらすのが面白いです。

この中でルーマニア語と日本語が混在していますが、「ルーマニア語の部分はルーマニア人の発言を写し取ったもので、日本語の部分は日本人が発言したとこだな」と思われるかもしれません。ところがどっこい、そうとも限りません。日本語での発言でも、私はメモを取りながらルーマニア語に頭の中で変換するので、手はルーマニア語を書いていたりします。いつもではないですが。

ご覧いただいてお分かりいただけるかと思いますが、書いた本人にもわけのわからんメモです。ですから、前回書いたように、後でこのメモを見て会議の内容を思い出せるかというと・・・思い出せません。書いているその瞬間しか意味はわかりません。例えば、「1日あたり3,000ユーロの売り上げがありました」という発言をメモするのに「3/z C.A.」しか書いてなかったりします。zはルーマニア語の「zi」=「1日」の略です。「C.A.」は「Cifra de afaceri(売り上げ)」の略です。後で読みかえしても3,000ユーロだったのか、3万ユーロだったのか、思い出せません。

通訳メモは、議事録作成用のメモとは根本的に違います。

今回、いろいろ調べてたらたまたま見つけた「通訳ごんたのひとりごと」というブログで、すっげー賢い「縦割り通訳メモ」の取り方を書いていて、真似せねば!と鼻息荒くなってしまいました。
この方が、「technology と書く代わりに「技」と書いたりする」と記事に書いてらして、「オレも!オレも!」と嬉しくなってしまいました。tehnologie は 誰がなんと言おうと通訳メモでは「技」です。決定。
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by heedoosama | 2007-01-30 06:13 | ことば・おしごと  

ルーマニア語通訳をして(2)

前回の記事で、「通訳とはすさまじい集中力を要する仕事である」とかえらそうに書いてしまった、集中力のない通訳です。皆様お元気ですか。

通訳には同時通訳者と逐次通訳者の2種類がいますが(両方する人もいる)私はほとんど、逐次通訳しかしません。同時通訳が必要な場面というと、「テレビのニュースで大統領にライブでインタビュー」とか、首脳レベルのでっかい国際会議で通訳ブースが設置されるようなとこ、とかじゃないですか(偏見?)。ルーマニア・日本関係の通訳をしていて、そのような場面はほとんど発生しません。英語通訳とか「花形」の人たちはそういった機会がざくざくあるんでしょうが。私がすることが多いのは、商談の席とかセミナーでの通訳です。

また、同時通訳は専門の学校で、そのための技術を勉強しなくてはいけませんが、ルーマニア語・日本語通訳のためのそういった学校はありません。なので、私はちゃんとした同時通訳ノウハウを学んでいません。正直言って同時通訳をするのは怖いです。逆に、英語の同時通訳の方のブログを読んだら、「同時通訳ばかりやっているので、逐次通訳をたまにすると、やり方がわからなくて混乱する」と書いておられましたが、そういうことなのかもしれません。同じ「通訳」でも同時と逐次は、頭の回路の使い方が違うんだと思います。

というわけで、今回は逐次通訳について書きますが、まず下の図を見てください。逐次通訳の流れです(実際の顧客の1回あたりの発言はもっと長い)。
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このように、顧客が何かを発言して、それを通訳は一旦頭の中に記憶して、次の瞬間にそれを訳して発言すると言ったことを繰り返します。そのつど、通訳は前回の日記で書いた1~8の手順を繰り返します。顧客が一瞬前に言ったことを集中して記憶し、それになるべく忠実な訳をしなくてはいけません。これを常に行っていると、何が起こるかというと、短期的な記憶力が飛躍的に向上します。

しかし、あくまでも短期的な記憶力です。一瞬前のことは完璧に記憶できるのです。一瞬前のこと(記憶①)を記憶し、それを訳し(放出①)た瞬間、記憶①を保存する前に、次の情報(記憶②)が入ってきます。今度は記憶②を完璧に記憶し、訳して(放出②)、次の記憶③に備えます。記憶③を完璧に覚えるために、前の記憶①、記憶②は消去されます。会議中、えんえんそれの繰り返しです。

つまり、私の頭の中は「一瞬前の顧客の発言は完璧に覚えられるけど、すでに訳し終わった発言はメモリーから消去」という状態になるわけです。他の通訳の方はどうなのかわかりませんが、前回の日記で書いた1~8の手順をえんえん繰り返していくために、私の脳内は、ものすごく容量の少ないフロッピーディスクみたいなことになっています。少しのことなら完璧に再生できるけど、大量の情報はぜんぜん入らないのです。他の情報を入れるためには、先に入っていた情報を消去しなくてはいけません。

たまに通訳に話す時間を与えず、20分ぐらい続けて話す発言者の方がいますが、その場合、私はその訳を口にするまでは、その内容はかなりの精度で記憶できます。しかし、訳を口にした後はすぐに、メモリーはほぼ白紙に戻ります。

ですから、ルーマニア側、日本側交えての商談が終わった後「いやー、いい通訳でわかりやすかったです」と言われると、とてもうれしいのですが、「ところで、○○氏だけど、例の件は何ていってましたっけ・・・私、メモを取っていなくて」とか言われると、非常にピンチです。大ピンチ。だって、私の頭は一瞬前のことしか再生できないのです。すでに訳し終わった発言は記憶の彼方です。

「えっ、ちゃんと通訳していたのに、自分で言ってた内容を覚えてないんですか」といわれることもありますが、大体仕事が終わった後は、仕事中に言ったことは半分くらい霧の中です。あくまでも短期的集中力しかない私の頭。もちろん、通訳に商談の内容を確認するのは悪いことではありませんが、「通訳は話した内容を全部覚えている」と期待するのは難しいかもしれません。あくまでも顧客自身で、通訳を通して聞いた相手の発言をメモするなり、記憶に留めることが得策かと思います。え、そんなメモリー容量の少ない通訳は私だけですか?

「前回の日記で通訳しながらメモとるって言っていたじゃないですか。メモを見ればいいでしょう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。それは、着眼点はいいのですが、なかなかそうもいきません。

その理由は・・・、次回に続きます。

今日の教訓:「通訳者とは、一瞬前に言ったことを再生する装置である」
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by heedoosama | 2007-01-29 05:15 | ことば・おしごと  

ルーマニア語通訳をして(1)

「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」という本をご存知ですか。ロシア語の同時通訳者として活躍され、最近亡くなられた米原万理さんが書かれた、通訳業に関する本です。
私も通訳者のはしくれ中のはしくれですが、通訳で口に糊させていただかせている者として、この本は興味深く読みました。通訳に関する本といっても、堅苦しいメソッドを書いた本ではなくて、爆笑エッセイ(でも読後は知的レベルアップします)です。米原さんの書く「困ったお客さん」や「困った通訳さん」の話は、爆笑しつつ、同じ通訳として共感度1000%です。
「いるいる、こういうお客さん!!」と腹が痛くなるほど笑った後、「いやー、私もこういう翻訳ミスやるよなあ・・・」と過去の失敗を思い出して穴があったら入りたくなったり・・・。通訳でない人でも、もちろん楽しめます。

通訳の仕事の醍醐味は、いろんな場所に行って、いろんなお客さんにお会いすることです。そんな仕事をしていると、面白い体験をするんですが、守秘義務があるので、お客さんのことはブログには書きません。残念残念。

でも今日は米原先生の真似をして、通訳というものについて考えてみたいと思います。米原先生の本の内容とも相当かぶってますが・・・。
ルーマニア語の翻訳者と通訳者がいるなかで、私は主に通訳をしています。翻訳者は紙に書いて訳す人、通訳は喋って訳す人ですね。この2者の最大の違いは、スピードと正確性です。
翻訳は、1ページを訳すのに、締め切りさえ先ならば、1-2日うんうんうなって訳語を考えても良いですが、通訳は、会議中にうんうんうなって訳語を考えていては、クビになります(笑)。そう、通訳にもっとも要求されるものはスピードです。会議では全員が耳をダンボにして、私の訳を待っています。通訳は止まって考えてはいけません。辞書なんてひいている時間はもちろんないです(一度やってみたいけど・笑)。
その代わり、多少の「訳語すっとばし」も暗黙のうちに許されるのが通訳です。翻訳の場合、家の机の前に座って、じっくり訳を考える時間はありますが、「訳語すっとばし」は禁物です。

たとえば、以下のような意味のルーマニア語の文章があったとします:

「ルーマニア政府はチャウシェスク時代に建設された工場の取り壊しを決定し、作業開始したが、やむをえない事情により作業は一時中断された」

これを翻訳する場合は、一字一句残らず訳さなくてはいけません。
しかし、通訳の場合、以下のように訳したところで、会議の流れをさまたげなければ許されます。

「政府はチャウシェスク時代の工場の取り壊しを始めたが、事情により一時中断した」

もちろん、全部一字一句訳すのが理想ではあります。そのための努力は怠ってはいけません。しかし、全部の発言を正確に訳そうとして「『やむをえない』ってルーマニア語でああ言ったほうがいいかな・・・それともこう言ったほうがいいかな・・・」と戸惑い、立ち止まってしまうよりは、よどみなく、要点のみを訳したほうが顧客にとっては安心できる通訳といえます。
短い時間で、とっさに、どこまで原発言を完璧に再現できるか。通訳の勝負どころです。ただし、1時間の会議中、全発言を完璧に1語も落とさずに通訳できる通訳者は、おそらくこの世にいないでしょう。通訳は残念ながらコンピュータではありません。
その場合、「どの部分を削って訳すか」判断できる通訳は良い通訳です。
こういう会話があったとします:

「御社のこの製品は、価格はこれ以上下げられないのですか」

「これに関しては、お手元のパンフレット、さきほどお配りしたやつですね、そちらにも書いてあるんですが、開発期間が3年もかかっておりまして、わが社としても渾身の力で開発しましたので、お安く提供したいのはやまやまではございますが現時点では難しいですね。もちろん今後、さらに開発努力を重ねればコストダウンも可能かとは思いますが、設備投資の問題もありますので・・・」


この後者の発言を、通訳者が即時に訳す場合、以下のようになることが多いと思います:

「安くしたいですが現時点でそれは難しいです。パンフレットにあるとおり、開発期間が3年もかかっていますので。今後も努力すれば可能かもしれませんが、設備投資も考えなくてはいけませんから」

相当、言葉を削っています。しかし、要点は抑えています。

これを、同じ言葉を省略して訳すのでも、

「パンフレットを見てください。開発が大変だったので、安く出来ません。安くするよう努力しますが、今は無理です」

ここまで省略しては、省略しすぎです。忠実すぎる訳は時間がかかりすぎて、顧客をイライラさせたり、不安にさせますが、省略しすぎな通訳も、もちろん顧客を不安にさせます。

通訳は、通訳をする際、以下の作業を行います(逐次通訳の場合)。

1.相手の発言を聞く
2.メモを取る
3.意味を理解する
4.要点は何か把握する
5.記憶する
6.要点に対して訳語を考える
7.相手にわかりやすく文章の組み換えを行う
8.訳を口から発する

1~8の作業を行うのに許されている時間は、数秒以下です。1~8をすばやく行える通訳ほど、削る発言は少なくてすむかもしれません。1~8を瞬時に行うためには、相当の集中力が必要です。
スピードよりも正確性が第一に要求される翻訳は、1日4時間でも5時間でもぶっつづけで作業することができますが、通訳の場合、逐次通訳で1時間でへろへろになります。プロの同時通訳で10-15分で交代するのが常識だと言われているぐらい、通訳と言うのは短期間のすさまじい集中力を要する作業といえます。

私は集中力がないから困ってるんですけどね・・・。会議通訳の前は、脳が働くように、チョコレートと甘い甘いコーヒーで糖分をドカンと摂取します。会議の休憩時間には、コーヒーブレークで出るチョコレートケーキとかを、むさぼり食っていても、そっとしておいてやってください・・・(爆)

(続く)
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by heedoosama | 2007-01-28 09:25 | ことば・おしごと  

農耕世界を歌うロックバンド

前回の記事でこっそり(?)アピールしてしまったZdob si Zdubですが、今回の記事でははっきりアピールします(笑)
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ライブ@コンスタンツァ。ピンボケでスマソ。
彼らはモルドバ共和国のバンドです。モルドバ共和国のグループで、ルーマニア語で歌っています。・・・というと、何か思い出す人もいるかもしれません。そう、「恋のマイアヒ」で大ヒットしてしまったO-zoneもモルドバ出身で、ルーマニア語で歌ってました。
O-zoneはあのアホっぽい明るさが素晴らしかったのですが、Zdob si Zdubもアホ的明朗感では負けておりません。

しかし、Zdob si Zdubはアイドルではありません。ロックバンドです。
しーかーも、エスノ・ロック。民俗音楽とロックの融合です。ルーマニアに民俗音楽フィーチャードな曲を歌うグループは数多いけれど、音楽的完成度の高さでは他のバンドは足元にも及びません。伝統楽器を自由自在に使いこなし、かつ完璧にロックに仕立てているのが、もう、あの、すんげーかっこいいんですってば。やばいやばいやばいカッコ良さ。

彼らの曲は、歌詞はルーマニア及びモルドバ及びロマ(ジプシー)の伝統世界をベースにしています。「種を撒け」的な伝統的農耕歌の歌詞をそのまま使用している場合もあります。
「羊飼いが」とか「オレのロバが」とか「トラクターが」とか「おばあちゃんが太鼓をたたいた」とか、歌詞は、相当ふざけてます。ふざけてますけど、マジメにモルドバの、ルーマニアの、伝統世界をたたえています。で、かわいいんだってば。

インターネット世界を見回してみても、すでにsunさんとか、Mishuさんとか、Zombieさんとか、複数の日本人ブロガーさんがこのバンドを紹介しています。日本でもコアな音楽好きにはうけると思う。

彼らの曲が聞きたい人はYouTubeでZdob si Zdubと入れて検索するとイロイロ出てきます。個人的にはこれとかこれが好き。彼らの、このセンスの良さ。民俗的でありながらぜんぜんダサくないんですよ。
どうしてもCD買いたい!って人は・・・ルーマニアかモルドバに来るか、もしくはamazon.comとかamazon.deとかで買えますが、他に何かいい方法、ご存知の方、いる?
b0040048_5463369.jpg                    ミーハーなんです。
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by heedoosama | 2007-01-25 05:55 | ルーマニアで芸術  

ホカロン好きですか?

我、発見せり。

ルーマニアの薬局でホカロン見つけちゃいましたよ、奥様!
ホカロン。あの背中に張ると、じんわりあったかい、冬の必需品、ホカロン。薄いくせに暖かさ長持ちな人類の叡智の結晶、ホカロン。寒がりな私は毎年冬になると、零下20度のルーマニアで「ホカロン、ホカロンがあれば・・・!」と心で叫びながら、鼻毛を凍らして市場で買いものをしていたものです。日本から多額の送料をかけて、おかあちゃんが送ってくれたホカロン。ルーマニア人の友人たちに見せたら大人気で、「次に日本行ったら絶対買ってきて!」と全員に言われ、スーツケースの中ホカロンだらけになって泣く泣く日本からルーマニア行きの飛行機に乗ったあの日。

ホカロンがルーマニアにあれば・・・!!!と思うこと、今までにおそらく2万4,081回。
先日ふらっと入った薬局で見つけちゃったのですよ~。しかも日本製って書いてありますよ、奥様。
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ホカロンの上に何かが写っていますが、これは私の大好きなバンドZdob si Zdubのニューアルバムでありまして、本文とは何の関係もありません。

商品名は"Hokaron"ではありませんでした。"Caldo"。ルーマニア語の「暖かい」を意味する"Cald"にかけているようす。にくいねえ。
裏には、ルーマニア語の説明もついています。「肌に直に貼ると、やけどしちゃうから、やめときなよ」的なことが、ちゃんと書いてあります。
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ホカロンの上に何かが写っていますが、これは私の大好きなバンドZdob si Zdubのニューアルバムでありまして、本文とは何の関係もありません。
気になるお値段のほうですが、ものの値段を記憶するのがコアラにホットドック早食い競争をさせるぐらい無理な私は、はっきりと覚えていないのですが、たしか1ドルくらいだったと思います。日本からはるばる輸入された割には安いです。
場所は、ロマーナ広場のマクドナルドからアムゼイ広場に通じる道の、右側にある薬局(シナゴーグと郵便局の間くらい。確か)でした。他の街の薬局にもあるかも。
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by heedoosama | 2007-01-22 05:09 | ルーマニア全般  

国民性バンク ~ルーマニアから見た日本人~

b0040048_631951.jpgさてさてさて、下らなくものがなしく、ちょっと味のあるルーマニアン・ジョークのお時間です。

今日のジョークは、日本人がルーマニア人に、どう見られているかがわかるジョークです。
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ある日本人が、友達に尋ねました。
「ヨーロッパ旅行は楽しかったかい?」
「んー、まだ写真を現像してないから、わからないや」

un japonez il intreaba pe prietenul sau:
- ai avut o vacanta reusita in europa?
- nu stiu, nu am developat inca filmele.
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このジョークの「笑いのツボ」は・・・解説なしでもおわかりかと思いますが、「日本人はどこに行っても風景を見るより、まず写真を撮りまくっている」ってことが言いたいんですね。

私もどこに行っても、料理やら道端の車やら老人やら山やら川やらUMAやら(嘘)、キャノンのカメラで撮りまくってるから、「典型的日本人」ってことになるんでしょうな。ちなみに冒頭の写真はエッフェル塔。日本人観光客っぽくパリで撮ってみました。とりあえず撮るでしょ。ね?ね?
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by heedoosama | 2007-01-20 06:06 | ルーマニアのジョーク  

間違えまちた

先日と言うか、相当前に書いた記事の訂正です。

こちらの記事で「ルーマニアでエリンギ発見!」とか興奮しておったわけなんですが。
あれ以来、思っていたわけですよ。なんかエリンギにしてはシャキシャキ感が足りないと。

で、よく調べてみました。そしたら・・・ヒラタケというきのこだった、ということがわかりました。
こちらのサイトの写真を見て「そう、これだ、これ!このきのこですよ、ルーマニアで売っているのは!誰だ、エリンギとか言った詐欺野郎は(←私だよ)」と興奮してしまいました。

まあ、今までインターネットでエリンギを使用したレシピを検索して、「こいつはエリンギだ」と思い込んでヒラタケで料理してたけど、特に支障はなかったです。マリネにしても、和風スパゲッティに入れても、生クリームで煮ても、うまかったです。
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by heedoosama | 2007-01-17 05:09 | ルーマニアで食事  

注射を打ってもらったら・・・

ちょっと体調悪くして、病院にかかってきました。
あ、大した病気じゃないんで、心配しないでください。
お見舞いのプレゼントとか手料理とか、ほんと気を使わなくてけっこうですから。
って誰も気をつかってないのか。そうか。

で、女医さんに「処方箋書きますから、病院行って薬買ってくださいね。それと、注射の薬液も処方箋に書きますから、注射してくださいね。2日に1度」と言われ、「は、注射?」と思わず聞きかえしてしまいました。
「そう注射。注射液と注射器を薬局で買って、自宅で注射してください。2日に1度」

でた。ルーマニア式「自分ちで注射しな!」指令。
うわさには聞いてたけど、自分の身にふりかかるとは。そう、ルーマニアではお医者さんとか看護師さん以外の人が、自宅で注射していいんですよ。

「あのー、私、自分じゃ注射できないんですけど」と恐る恐る聞いたところ、「注射のできる人をまわりで探してください。もうしどうしてもダメなら、この病院に来てもいいですけど・・・」とのこと。さあ困った。旦那に電話するも、「俺、注射なんかできるわけないじゃん」とのこと。かといって、2日にいっぺん病院に注射打ちに行くのも遠いし、しかもそこ、恐ろしく高い病院なので避けたいところ。

まあ、でも良く考えたら、注射ってけっこうそこら辺のルーマニア人でも打っていいらしいし、覚せい剤やる人だって自分で打ってるんだから、実は簡単なんじゃね?とポジティブ・シンキングしてみることにする。周りに看護師経験者とか覚せい剤経験者とかいたかなあ・・・と激しく間違った考え方をしながら、とりあえずは薬局に薬液と注射器を買いに行きました。

薬局で処方箋を見せたところ、薬局のおばちゃん、「あなた、これ、注射打てる人まわりにいるの?」と聞かれ「いやーそれが、なかなかいなそうで」と眉毛を八の字にして答えたら、「私が打ってあげようか?」とのお言葉!おお、やった、いきなり解決!薬局のおばちゃんなら、医師免許はもっていないまでも、なんだか経験豊かそうではないですか。

というわけで、薬局の奥に連れて行かれました。奥の部屋は控え室みたいになっていて、薬剤師のおねーちゃんがゆで卵とか食べてます。まあ、ゆで卵はいい。無事に注射さえ打てれば。

そこで、おばちゃんが言った言葉。








「はい、お尻出して」


・・・え?

「あなた、病院で聞いてないの?この注射、お尻に打つのよ」
ガビーン。人生初のお尻注射。いまさら後には引けないので、立ったまま、半ケツになって注射打ってもらいましたよ。おねーちゃんがゆで卵食っている横で。

「痛くないわよ~。また注射打ちに来たくなっちゃうぐらい痛くないわよ~。ウフフ」とのおばちゃんの言葉どおり、痛くはなかったんです。しかし、あと7回分、2日に1ぺん注射を打つよう病院からは指示を受けています。このおばちゃんにあと7回も注射を打ってもらうためには、一応謝金も払わなきゃいけないと思うのですが。
私:「あの~。お礼はどうしましょう」
おばちゃん:「あら、あと7回もあるから、終わってからその件はゆっくり話しましょう。ウフフ」

ど、どうしよう。この場合、いくらぐらい差し上げたらいいんですかね。誰か、薬局の奥でお尻に注射を打ってもらう場合の謝金について詳しい方がいたら助けてください。
b0040048_6273274.jpg                                                薬局で買った薬液と注射器。小心な日本人は注射器持っているだけでドキドキします。
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by heedoosama | 2007-01-14 06:34 | ルーマニア全般  

ルーマニアでビザの申請

ルーマニア人と結婚してしまったへーどーですが、「ルーマニア人と結婚した人のためのビザ」というものを申請しなければなりません。配偶者ビザってやつですね。

ほんで、今日、お役所にビザ申請のために必要書類を聞きに行ってきました。大体必要書類は知っていたんですが、1月1日のEU加盟で書類が変わるっていううわさも聞いていたので、窓口に聞きに行ってまいりやした。

で、必要書類は以下の通りだそうです。字が紫色の部分は、へーどーが窓口の人に「ねえ、これどーゆーこと?」としつこく食らいついて聞いた情報です。

1.国境通過した際の書類
これはパスポートに押してある入国スタンプのことですね。

2.ルーマニア人配偶者のIDカード(buletin)のコピー

3.現在他の人と結婚していないことを宣言する宣言書
これは申請窓口に専用の用紙がおいてあって、その場で記入するそうです。

4.生活できるだけの収入があることを証明する書類
うちの場合はだんなの会社の給与証明書(Adeverinta de salariu)の原本と、労働手帳(Carte de munca)のコピーでOKだそうです。

5.住居証明書
住んでる場所の賃貸契約書とか、自分とか配偶者が家を所有しているなら家の権利書のこと。
うちの場合は、舅が家の権利書を持っているので、舅が公証人事務所(Notar)に行って、「うちの息子は日本人の○○子と結婚したけど、この2人が○年間(もしくは永久に)オレの持っている家に住むことにオレ様は同意するよ」と宣言書を作成しなければいけません。


6.社会保険料を払っているという証明書
国家健康保険局(CNSAS)というところにいって、ルーマニア国に保険料(日本で言う国民健康保険?)を支払わねばなりません。手続きはtzitzikaさんのブログマリチカさんのブログにも書いてあります。うちの旦那の社会保険に加入してもよし、私独自で社会保険に加入してもよしとのこと。

7.健康診断書
医者に行って、「この人は健康です」という証明書をもらわなければいけません。ルーマニア国内のどの医者が発行したものでも良いそうです。「これって有効期限とかある?1ヶ月前に取得したやつとかでもいいの?」と聞いたら窓口の人その1は「2-3ヶ月前とかでもいいと思うけど」と言い、窓口の人その2は「申請の1-2日前に取得してください」だって。どっちですか。

8.ビザ発行料
ルーマニア人配偶者のいる場合、60USD+3RON+1RON+394.25RONを、CEC(貯蓄銀行)で払わなければならないそうです。それぞれ別々のレシートが必要です(まとめろよー)。ブカレスト市内のCECならどこでも払えるそうです。前は自分の住んでいる区のCECじゃないきゃいけなかったような気がしましたが。ほんとにいいのか。
ところで、「ルーマニアがEUに加盟したらルーマニア人配偶者がいる場合はタダでビザもらえるようになったって聞いたんですけど?」と疑問を投げかけてみたら、いちおうそういう法案はあるけど、まだ審議中とのこと。3月ぐらいからタダになるんじゃねー?とのこと。


あーら、へーどーさん、これでビザ申請に必要な情報は全部そろったじゃない。楽勝楽勝。

と思ったらまだ早いですよ、奥様。

ルーマニアの役所の場合、窓口の人によって言うことがぜんぜん違う、もしくは、同じ人によっても日によって言うことが違うというミラクルワールドが展開されるわけですよ。

だから私が上記の書類を、時間とカネをかけて全部完璧にそろえて出しても、窓口で「あーら、まだ足りなくってよ」とか「こんな書類いらなかったのに何でとったの?」とかあそこが違う、あれがオカシイといちゃもん付けられる可能性がありまくりなわけですね。過去に配偶者ビザ以外のビザ申請した時もそうだったし。

まあ、そこら辺のことは書類そろえて、申請したらまた書くかもしれないので、気長にお待ちくらさい。

あとですね、上記の書類はブカレスト市の場合であって、他の県については知りません。他の県も理論上はブカレストと同じ書類を出さなきゃいけないはずですけど、実際には県によってバラバラらしいので。あと、ブカレストの人でも必ず自分で一度は役所に問い合わせてくださいな。ここらへんのことはシーネルさんのブログも見てください。

ブカレスト在住の場合、申請場所は以下の通り

○ルーマニア人と結婚している人とか、EU市民
AUTORITATEA PENTRU STRAINI
Nicolae Iorga nr. 29, sector 1 Bucureşti

○その他の外国人
AUTORITATEA PENTRU STRAINI
Strada Eforie nr. 3-5, Corp A, Etaj 6, Bucureşti, Sector 5
TEL021-311.88.99


この申請場所もまたゲリラ的に突然変わったりするので要注意ですだ。あと、ルーマニア人と結婚してない人は必要書類が上記と違います。

なんか、今回お役立ち記事ですね。ほめろ。
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by heedoosama | 2007-01-13 03:29 | ルーマニアで結婚  

これがほんとの伝統的結婚式だ?!

ブログを休んでいた間のお話で恐縮なんですが、2006年の夏にあった出来事を。

私にはGちゃんというルーマニア人の友人(女)がいます。このたび、彼女が結婚することになリ、結婚式に招待されました。このGちゃん、ルーマニアの村出身で、「伝統的」とか「昔ながら」とか「素朴」とか言う言葉が三度のメシより好きな今時めずらしいお嬢さんです。「すんっごく伝統的な結婚式にするから覚悟しといてね!アンタ外国人だからたぶん大喜び。『オー!トラディッショナール!』って悶えろ!」と言われました。
で、結婚式当日、指定された村に行きました。そこのコテージを借り切ってやるのだそうですが・・・。当然、携帯電話のアンテナは立っていません。ルーマニアって電波状況いいので、携帯電話が通じないなんて筋金入りのド田舎です。

コテージっていうことは、食堂で披露宴かな?と思ったら、コテージの庭で私の目に飛び込んできたものは・・・。
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おばちゃんが肉を!!
このおばちゃん、新婦の叔母だそうです。そう、この結婚式の料理は全て親戚のおっちゃんおばちゃんたちの手作り。しかも台所じゃなくて、庭でキャンプ調に作ったものばかり。
b0040048_5331013.jpgてなわけで、肉を焼く親戚のおっちゃん。ルーマニアって、親戚に1人は必ず「鍋奉行」ならぬ「バーベキュー奉行」がいますね。肉を焼くのが上手いのは、ルーマニア男のしるし。
b0040048_5354349.jpgチョルバ(スープ)を作る親戚のばーちゃんたち。自家製ボルシュ(調味料)を入れる手つきも鮮やか。木のスプーンを振って指示を出します。

b0040048_5431558.jpgルーマニアで結婚式の料理といえばサルマーレ(ロールキャベツ)がお約束ですが(Mishuさんのブログの記事を見るのだ)、当然ここでもサルマーレが。この鍋にサルマーレ、200個入っているそうです・・・(驚)。

伝統的なのは料理だけではありません。「なるべく出席者は伝統衣装を着てくること!」との花嫁の指令により、出席者は・・・
b0040048_5455344.jpgこんなのや
b0040048_5514546.jpgこんなのが。
私の衣装は、ブコヴィナ地方のものです。多分、私の隣の子はムンテニア地方、上の写真の子はモルドバ地方南部の衣装だと思う。多分ですよ、多分。

んで、肝心の結婚式なんですが。「教会行くの?」と言ったら、ニヤリとしてGちゃん、「うんにゃ、違うね」。

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外でした。
天気がいいから気持ちよかったです。もう既にトラディショナルというか、素朴街道を突っ走るGちゃんの趣味丸出しですが。ちなみにウェディングドレスは「19世紀の型紙を探し出してきてオーダーメイドした」クラッシクドレスだそうです。古きものへのこだわりは只事ではありません。
b0040048_632887.jpg途中、バツイチの新郎が「ごめんなさい、もうしません」とカメラの前で謝らされるハプンニングもありました。

嘘。聖書に頭をつけて神の祝福を乞うのです。
b0040048_68837.jpgGちゃん(新婦)もやらされてました。「ごめんなさいって言いなさい!」って言われているようにしか見えない。

この後はお決まりの「輪になってダンス」です。
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このおばあちゃんがすごく頑張ってました。腰が抜けるんじゃないかっていうぐらいすごい勢いで踊り、舞っていました。あとは作った料理を好きなように外の席で食べて、踊ったり、話したり。最高にいい式でした。
ここまで伝統的で素朴な式は珍しいと思います。普通は、街のレストランで披露宴をします。
最後に、Gちゃんに今後の抱負を伺いました。
「そーねー、山の中に自分で家を建てて、畑を耕して、羊を育てて、羊の乳で自家製チーズを作るの」
現代版アルプスのハイジ、現る。

いや、井戸で水汲んだりとかそういう生活を余儀なくされているルーマニア人はゴマンといるんですよ。でもそれを率先して選択することのできる彼女は特異だと思う。ルーマニアのほんとうに素朴なところをほんとうに愛しているルーマニア人なんて、そういないはず。私ら外国人は「わー、馬車だ、すてきー」とか「機械を使わないで鍬で畑を耕してえらいわね」と素朴さを愛せるわけですが、現場の人間はトラックもトラクターも欲しいわけですよ。
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by heedoosama | 2007-01-10 06:30 | ルーマニアで結婚