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へたれイコン

先日、ブカレストにある農民博物館で開かれたフェアに行ってまいりました。この博物館は、全国の民俗的グッズを作る職人を集めて、フェアをやっているのですが、陶器や民族衣装大好きな私は、毎回欠かさず行っています。

今回も、すごい掘り出しものがありました。
それが、写真のイコンです。

ルーマニアでは、聖書の物語や聖人の姿を絵にしたイコンが多く作成されているのですが、まじめな絵のものもあれば、このようにふざけきったものもあります。
すさまじいまでに気の抜けた絵です。イエスを冒涜してないか?と心配にすらなります。
も~、なんて可愛いの!と思い、即買い。
粘土でできていて、大きさは縦7センチくらいです。

ルーマニアの農民美術にメロメロです。

シビウという街の側にあるシビエル村にある、世界最大のガラスイコン博物館にも、この手の「農家のおっさんが適当に書いた」蛭子さん風の絵がたくさんあります。ラブリーです。
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by heedoosama | 2004-12-10 05:53 | ルーマニアで芸術  

EU加盟ほぼ確定

欧州委員会が「ルーマニアとのEU加盟交渉は実質的に
終了した」宣言をしてしまいました。
これで、ルーマニアのEU加盟はほぼ確定です。
ま、まじかよ~~~!!と言うのが私の感想ですが。
こんな後進国が加盟しちゃっていいのかな・・・天下のEUに。
このルーマニアを愛してやまない私がどう贔屓目に
見てもEU加盟の課題とされる経済・環境・政治等の条件
をこの国が満たしているとは思えません。

しか~も、今月12日に大統領選挙の決選投票があって、
その直前に「事実上加盟オッケー宣言」を出しちゃったりして、
なんて与党に有利に働くんでしょう。あやしすぎます。
本来の交渉期限は17日なのに、無理やり選挙にあわせて
早めたような印象がぬぐえません。
欧州委員会までルーマニア与党に賄賂もらってんじゃないの?って
気がしてきました(^^;)

しかし、これで予定通り2007年1月1日に加盟できるの
かといったら、そうでもないらしいです。
今回加盟交渉終結したのはあくまでも「条件付終了」で
あって、来年秋に欧州委員会が再評価レポートを発表する
前に、汚職撲滅・司法の独立などの山積している課題
を片付けなければならないのです。つまり、来秋までに
欧州委員会に命じられた宿題を終わらせなかったら、加盟は
1年遅れるということになります。

しかも、いままでEUに加盟した国の中で、これほど加盟までに
「宿題」を抱えてしまった国は初めてだそうで・・・。
嗚呼、ルーマニア。

ま、これで2007年1月1日か、遅くても2008年1月1日にEUに
加盟できることは決まりました。ルーマニア、弱小国のくせに
強者に取り入る術は誰よりも心得てます。来年、加盟25カ国内
で投票して、3分の2が「ルーマニア宿題終えてねーじゃん」と
言う意見だと、加盟は2008年に遅れます。でもなんか、そのときも
どうせルーマニアはうまく立ち回るんだろうと予想してます。
ドイツの新聞なんて、「ルーマニアはEUに無理やり着陸した」
と、その強引な手腕を皮肉っており、言いえて妙であります。
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by heedoosama | 2004-12-10 03:42 | ルーマニアのニュース  

お金持ち増加中

最近のブカレストっ子はお金持ち。
ちょっと前までマクドナルドは高級食だったのが、最近はただのファーストフードになりさがった感があります。しかも、日本人の私が普通のレストランでルーマニア人におごってもらうことも、珍しくなくなってきました。

みんな100ドル以上する携帯電話を持っています。

私がルーマニアに来た4年前は、まだブカレスト市内で馬車の通行が禁止されておらず、ボロボロ国産車ダチアに混じってよく馬車が馬糞を撒き散らしながら疾走しておりました。
ここ1年ぐらいの間に、馬車はおろか、旧式ダチアの姿も徐々に消えてきて、かわりにベンツ、BMW、VW、ルノー、プジョー等の高級車が増えてきました。

ブカレスト市内にあるスーパー・カルフールでは、土日になると50以上あるレジすべてに長蛇の列ができて、カートいっぱいに食品を積んだルーマニア人でにぎわいます。

私が日本に帰省するときは、複数のルーマニア人の友人に、4万円ぐらいするデジカメを買うように頼まれます。

しかし、統計上は、この国の平均給与(月給)は約210ドルです。2万円ぐらいですね。
(国立統計局の発表による、2004年10月の国民全体の平均手取り給与)
実際は皆もっと稼いでいるのですが、申告していないのです。なぜかというと、正直に申告すると社会保障費で給料の最大42%を持っていかれるからです。そんなの、あほくさくてやっていられません。
税金払う人が少なくなれば、当然、年金システムも壊れます。約8000円程度の年金で、生活しなければならない老人がこの国には大勢います。冬の暖房費は、4000円以上かかるのが普通なのに。
税率下げろ、あほ政府~!と思うんですが、来年は30パーセント台の税率になるらしいです。たいして変わらない気がします。
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by heedoosama | 2004-12-09 02:02 | ルーマニア全般  

選挙、その後

大統領選挙と上院下院議会選挙の暫定結果が発表されました。
結果としては、議会選挙のほうは与党連盟が長年の汚職体制を
批判されつつも、僅差で野党連盟に勝利しました。
東欧革命から15年、旧共産党系の流れを組む社会民主党がまたしても勝利したことで、西欧メディアの批判を浴びているようです。
改革を望む意志が民衆に乏しいんだから、仕方ないでしょう。補助金ばら撒かれてれば、なんとなく生活良くなった気がするのが、人情です。長期的に見てそれがマイナスであったとしても。どうせ、今国民が得ている金なんて、EU加盟前の、EUからのばら撒き資金のおこぼれと加盟の期待感から来るバブル経済のなせる業。

大統領選挙のほうは与党候補も野党候補も過半数を獲得できなかったため、決選投票に持ち込まれますが、おそらく与党のナスタセ現首相が勝つんじゃないかなと言う気がします。やっぱりここでも社会民主党優勢です。

大統領選で決選投票といえば思い出されるのが、隣国ウクライナで今起こっている、大統領選挙の無効をめぐる問題。
ルーマニアの野党も今回の選挙で、違反があったことを口実に選挙のやり直しを求めていますが、これはまあ、負けた側としてはカッコがつかないから、一応遠吠えでもしてみているだけで、ウクライナとはまったく事情が違います。ウクライナのような国を二分する大騒動には発展しないというのが、私の予想です。
ウクライナの場合、親ロシア系候補と西欧よりのウクライナ系候補の対立という図式ですが、ルーマニアの場合は与野党とも、EUラヴな姿勢を明確に打ち出しています。ルーマニアにもそれ以外の民族主義系の大統領候補も複数いましたが、大ルーマニア党のヴァディム候補でも3位で得票率13%弱であります。ハンガリー人政党の候補に至っては得票率わずか5%。1位の社会民主党ナスタセ候補(41%)、2位の国民自由党バセスク候補(34%)に大きく水をあけられています。
ですから、ルーマニアの場合、民族系候補の対立という要素もなければ、西欧寄りか独自路線を歩むかというポリシーの対立でもないわけです。

ルーマニアの場合、EUに入りゃあ、何かすんげーいいことがあるみたいだから、EUに是が非でも入らなイカンと国民一丸となっている時であり、今、国内でゴタゴタを起こしてEUから睨まれるメリットは無いことを、ナスタセもバセスクも承知しています。

なのに、朝日新聞は「ルーマニアで野党が選挙のやり直しを要求。隣国ウクライナの影響か」と書いていて、うーん、そいつはちょっと読みが単純すぎないか、と思いました。

逆に言えば、EUに入りればなんとかなる、経済絶好調・生活レベル向上間違いなし、と思っている国民の皆さんの期待が、2007年(もしくは2008年)のEU加盟後に裏切られた場合、その不満がどこに向かうかがむしろ恐ろしいのではないかと、私は思います。
民族主義が先鋭化するのは、今ではなくて、その時なのではないかと思います。

堅い話ですみません。バカ話もそのうちするから、お付き合いください(笑)
まとめると、ウクライナでは大変な騒ぎになっているけど、ルーマニアは今日も平和です、ということを言いたいわけです。

(文中で使用した数字は、12月1日に選挙中央委員会が発表した数字を使用させていただきました。最終結果ではありません)
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by heedoosama | 2004-12-02 03:14 | ルーマニアのニュース