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カテゴリ:ことば・おしごと( 8 )

 

ルーマニア語の辞書

辞書の話です。今回はマジメなお役立ち情報というか、ルーマニア語を学習したい人にしか役立たないお話です。この世の中にルーマニア語を学習したい人が何人いるのかは置いといて
て。

「ルーマニア語を勉強したいのですがいい辞書はありますか」と聞かれることが時々あります。というわけで、私の使っている辞書を紹介したいと思います。

1.WEB辞書
英ル、ル英
こちらの辞書は初心者にはお勧めです。大体基本的な単語はあります。ルーマニア人と知り合いになったので、ちょっとルーマニア語の単語を喋ってみたいなんて人にはこれでぜんぜんOKです。タダだし。

日ル、ル日辞書
手前味噌ですが、一部の単語の登録に私もかかわっております。英語の辞書を使うのがめんどくさい、日本語でひきたいという方はこちらをご利用ください。単語数は少ないです。

2.紙の辞書
◎ル英辞書
Leon Levitchi, Dictionar roman - englez, Editura Gramar, ISBN 973-591-314-3
ルーマニアの書店で辞書を探すと圧倒的にTEORAという出版社のものが多く見つかりますが、私はTEORAを使ってダメでした。こちらのLevitchi編纂のものがずっと良いです。熟語の数が圧倒的に違います。本気でルーマニア語を勉強したい方はぜひ探してみてください。ぜんぜんポケットに入るサイズではありません。むしろ筋トレができるサイズです。

b0040048_347854.jpg◎ル/ル辞書
Academia Romana, Institutul de lingvistica Iorgu Iordan, DEX-Dictionarul explicativ al limbii romane, Univers Enciclopedic
ルーマニア語版広辞苑。上級者になると必ず使わざるを得ません。写真の辞書ですが、人が殺せそうなぐらいでかくて重いです。しかし、ひるむことなかれ。なんと今はWEB版が無料で使用できるのです。ウヒョー。ちょーべんり。http://dexonline.ro/

以上、最低これだけは、と思われる辞書を紹介しました。
あと、上記のDEXはフランス語の語源を書いていたりするので、仏日辞典があるととても便利です。英語の辞書に載っていない単語でも、てきとうにアタリをつけて仏日辞書で元のルーマニア語と似たような単語引くと載っていたりするし。
これ以外に、経済とか技術とか医療とかの分野別辞書もあるともちろんいいんですが、DEXがあればかなりの用は足せます。あと、DEXがあれば漬物石にもなります。一家に一冊。
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by heedoosama | 2007-11-10 03:50 | ことば・おしごと  

ルーマニア語通訳をして(3)

前回の記事で触れた、「通訳メモ」についてお話したいと思います。
通訳メモというのは、通訳が聞き取りをしながら書くメモです。だたし、通訳は相手の発言をまるまる写し取るなんてことはしません。通訳は訳を考えながらメモを取るので、発言内容を一言一句書き取ることに必死になっていたら、手ばかりが動いて頭が働きません。

実は、この通訳メモ、通訳さんごとにいろんな取り方があります。日本やヨーロッパの通訳養成学校では、速記のようにマルやら三角やら二重丸を使って、暗号化したメモをとる技術を学ぶところもあります。なれるとそのほうがメモを取りやすいようです。

私の場合はちゃんとそういうお勉強をしていないので、我流で記号を使っています。「本日はお忙しいところお時間をいただきまして、有難うございます」という発言があったとしたら、メモは「本日 時 M」としか書かないとか。Mはルーマニア語のMultumesc(有難う)の頭文字です。

さて、前フリをたれたところで、実際に、へーどーがあるミーティングの通訳でとったメモをご覧いただきましょう。
b0040048_5525655.jpg





・・・。


き・・・・


きったねー

自分で見て、今、びっくりこきました。
もとから字は汚いのですが、通訳中はスピード勝負のため、さらに見苦しいです。まあ、でも通訳メモというのはあくまでも自分のためにとるものであって、ひどい字でも「その瞬間さえ読めればいい」ものです。たまに、お客さんで、興味があるのか私の手元を覗き込んでくる人がいらっしゃいますが、「悪いものを見てしまった」みたいな感じでぎょっとして目をそらすのが面白いです。

この中でルーマニア語と日本語が混在していますが、「ルーマニア語の部分はルーマニア人の発言を写し取ったもので、日本語の部分は日本人が発言したとこだな」と思われるかもしれません。ところがどっこい、そうとも限りません。日本語での発言でも、私はメモを取りながらルーマニア語に頭の中で変換するので、手はルーマニア語を書いていたりします。いつもではないですが。

ご覧いただいてお分かりいただけるかと思いますが、書いた本人にもわけのわからんメモです。ですから、前回書いたように、後でこのメモを見て会議の内容を思い出せるかというと・・・思い出せません。書いているその瞬間しか意味はわかりません。例えば、「1日あたり3,000ユーロの売り上げがありました」という発言をメモするのに「3/z C.A.」しか書いてなかったりします。zはルーマニア語の「zi」=「1日」の略です。「C.A.」は「Cifra de afaceri(売り上げ)」の略です。後で読みかえしても3,000ユーロだったのか、3万ユーロだったのか、思い出せません。

通訳メモは、議事録作成用のメモとは根本的に違います。

今回、いろいろ調べてたらたまたま見つけた「通訳ごんたのひとりごと」というブログで、すっげー賢い「縦割り通訳メモ」の取り方を書いていて、真似せねば!と鼻息荒くなってしまいました。
この方が、「technology と書く代わりに「技」と書いたりする」と記事に書いてらして、「オレも!オレも!」と嬉しくなってしまいました。tehnologie は 誰がなんと言おうと通訳メモでは「技」です。決定。
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by heedoosama | 2007-01-30 06:13 | ことば・おしごと  

ルーマニア語通訳をして(2)

前回の記事で、「通訳とはすさまじい集中力を要する仕事である」とかえらそうに書いてしまった、集中力のない通訳です。皆様お元気ですか。

通訳には同時通訳者と逐次通訳者の2種類がいますが(両方する人もいる)私はほとんど、逐次通訳しかしません。同時通訳が必要な場面というと、「テレビのニュースで大統領にライブでインタビュー」とか、首脳レベルのでっかい国際会議で通訳ブースが設置されるようなとこ、とかじゃないですか(偏見?)。ルーマニア・日本関係の通訳をしていて、そのような場面はほとんど発生しません。英語通訳とか「花形」の人たちはそういった機会がざくざくあるんでしょうが。私がすることが多いのは、商談の席とかセミナーでの通訳です。

また、同時通訳は専門の学校で、そのための技術を勉強しなくてはいけませんが、ルーマニア語・日本語通訳のためのそういった学校はありません。なので、私はちゃんとした同時通訳ノウハウを学んでいません。正直言って同時通訳をするのは怖いです。逆に、英語の同時通訳の方のブログを読んだら、「同時通訳ばかりやっているので、逐次通訳をたまにすると、やり方がわからなくて混乱する」と書いておられましたが、そういうことなのかもしれません。同じ「通訳」でも同時と逐次は、頭の回路の使い方が違うんだと思います。

というわけで、今回は逐次通訳について書きますが、まず下の図を見てください。逐次通訳の流れです(実際の顧客の1回あたりの発言はもっと長い)。
b0040048_564248.jpg

このように、顧客が何かを発言して、それを通訳は一旦頭の中に記憶して、次の瞬間にそれを訳して発言すると言ったことを繰り返します。そのつど、通訳は前回の日記で書いた1~8の手順を繰り返します。顧客が一瞬前に言ったことを集中して記憶し、それになるべく忠実な訳をしなくてはいけません。これを常に行っていると、何が起こるかというと、短期的な記憶力が飛躍的に向上します。

しかし、あくまでも短期的な記憶力です。一瞬前のことは完璧に記憶できるのです。一瞬前のこと(記憶①)を記憶し、それを訳し(放出①)た瞬間、記憶①を保存する前に、次の情報(記憶②)が入ってきます。今度は記憶②を完璧に記憶し、訳して(放出②)、次の記憶③に備えます。記憶③を完璧に覚えるために、前の記憶①、記憶②は消去されます。会議中、えんえんそれの繰り返しです。

つまり、私の頭の中は「一瞬前の顧客の発言は完璧に覚えられるけど、すでに訳し終わった発言はメモリーから消去」という状態になるわけです。他の通訳の方はどうなのかわかりませんが、前回の日記で書いた1~8の手順をえんえん繰り返していくために、私の脳内は、ものすごく容量の少ないフロッピーディスクみたいなことになっています。少しのことなら完璧に再生できるけど、大量の情報はぜんぜん入らないのです。他の情報を入れるためには、先に入っていた情報を消去しなくてはいけません。

たまに通訳に話す時間を与えず、20分ぐらい続けて話す発言者の方がいますが、その場合、私はその訳を口にするまでは、その内容はかなりの精度で記憶できます。しかし、訳を口にした後はすぐに、メモリーはほぼ白紙に戻ります。

ですから、ルーマニア側、日本側交えての商談が終わった後「いやー、いい通訳でわかりやすかったです」と言われると、とてもうれしいのですが、「ところで、○○氏だけど、例の件は何ていってましたっけ・・・私、メモを取っていなくて」とか言われると、非常にピンチです。大ピンチ。だって、私の頭は一瞬前のことしか再生できないのです。すでに訳し終わった発言は記憶の彼方です。

「えっ、ちゃんと通訳していたのに、自分で言ってた内容を覚えてないんですか」といわれることもありますが、大体仕事が終わった後は、仕事中に言ったことは半分くらい霧の中です。あくまでも短期的集中力しかない私の頭。もちろん、通訳に商談の内容を確認するのは悪いことではありませんが、「通訳は話した内容を全部覚えている」と期待するのは難しいかもしれません。あくまでも顧客自身で、通訳を通して聞いた相手の発言をメモするなり、記憶に留めることが得策かと思います。え、そんなメモリー容量の少ない通訳は私だけですか?

「前回の日記で通訳しながらメモとるって言っていたじゃないですか。メモを見ればいいでしょう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。それは、着眼点はいいのですが、なかなかそうもいきません。

その理由は・・・、次回に続きます。

今日の教訓:「通訳者とは、一瞬前に言ったことを再生する装置である」
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by heedoosama | 2007-01-29 05:15 | ことば・おしごと  

ルーマニア語通訳をして(1)

「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」という本をご存知ですか。ロシア語の同時通訳者として活躍され、最近亡くなられた米原万理さんが書かれた、通訳業に関する本です。
私も通訳者のはしくれ中のはしくれですが、通訳で口に糊させていただかせている者として、この本は興味深く読みました。通訳に関する本といっても、堅苦しいメソッドを書いた本ではなくて、爆笑エッセイ(でも読後は知的レベルアップします)です。米原さんの書く「困ったお客さん」や「困った通訳さん」の話は、爆笑しつつ、同じ通訳として共感度1000%です。
「いるいる、こういうお客さん!!」と腹が痛くなるほど笑った後、「いやー、私もこういう翻訳ミスやるよなあ・・・」と過去の失敗を思い出して穴があったら入りたくなったり・・・。通訳でない人でも、もちろん楽しめます。

通訳の仕事の醍醐味は、いろんな場所に行って、いろんなお客さんにお会いすることです。そんな仕事をしていると、面白い体験をするんですが、守秘義務があるので、お客さんのことはブログには書きません。残念残念。

でも今日は米原先生の真似をして、通訳というものについて考えてみたいと思います。米原先生の本の内容とも相当かぶってますが・・・。
ルーマニア語の翻訳者と通訳者がいるなかで、私は主に通訳をしています。翻訳者は紙に書いて訳す人、通訳は喋って訳す人ですね。この2者の最大の違いは、スピードと正確性です。
翻訳は、1ページを訳すのに、締め切りさえ先ならば、1-2日うんうんうなって訳語を考えても良いですが、通訳は、会議中にうんうんうなって訳語を考えていては、クビになります(笑)。そう、通訳にもっとも要求されるものはスピードです。会議では全員が耳をダンボにして、私の訳を待っています。通訳は止まって考えてはいけません。辞書なんてひいている時間はもちろんないです(一度やってみたいけど・笑)。
その代わり、多少の「訳語すっとばし」も暗黙のうちに許されるのが通訳です。翻訳の場合、家の机の前に座って、じっくり訳を考える時間はありますが、「訳語すっとばし」は禁物です。

たとえば、以下のような意味のルーマニア語の文章があったとします:

「ルーマニア政府はチャウシェスク時代に建設された工場の取り壊しを決定し、作業開始したが、やむをえない事情により作業は一時中断された」

これを翻訳する場合は、一字一句残らず訳さなくてはいけません。
しかし、通訳の場合、以下のように訳したところで、会議の流れをさまたげなければ許されます。

「政府はチャウシェスク時代の工場の取り壊しを始めたが、事情により一時中断した」

もちろん、全部一字一句訳すのが理想ではあります。そのための努力は怠ってはいけません。しかし、全部の発言を正確に訳そうとして「『やむをえない』ってルーマニア語でああ言ったほうがいいかな・・・それともこう言ったほうがいいかな・・・」と戸惑い、立ち止まってしまうよりは、よどみなく、要点のみを訳したほうが顧客にとっては安心できる通訳といえます。
短い時間で、とっさに、どこまで原発言を完璧に再現できるか。通訳の勝負どころです。ただし、1時間の会議中、全発言を完璧に1語も落とさずに通訳できる通訳者は、おそらくこの世にいないでしょう。通訳は残念ながらコンピュータではありません。
その場合、「どの部分を削って訳すか」判断できる通訳は良い通訳です。
こういう会話があったとします:

「御社のこの製品は、価格はこれ以上下げられないのですか」

「これに関しては、お手元のパンフレット、さきほどお配りしたやつですね、そちらにも書いてあるんですが、開発期間が3年もかかっておりまして、わが社としても渾身の力で開発しましたので、お安く提供したいのはやまやまではございますが現時点では難しいですね。もちろん今後、さらに開発努力を重ねればコストダウンも可能かとは思いますが、設備投資の問題もありますので・・・」


この後者の発言を、通訳者が即時に訳す場合、以下のようになることが多いと思います:

「安くしたいですが現時点でそれは難しいです。パンフレットにあるとおり、開発期間が3年もかかっていますので。今後も努力すれば可能かもしれませんが、設備投資も考えなくてはいけませんから」

相当、言葉を削っています。しかし、要点は抑えています。

これを、同じ言葉を省略して訳すのでも、

「パンフレットを見てください。開発が大変だったので、安く出来ません。安くするよう努力しますが、今は無理です」

ここまで省略しては、省略しすぎです。忠実すぎる訳は時間がかかりすぎて、顧客をイライラさせたり、不安にさせますが、省略しすぎな通訳も、もちろん顧客を不安にさせます。

通訳は、通訳をする際、以下の作業を行います(逐次通訳の場合)。

1.相手の発言を聞く
2.メモを取る
3.意味を理解する
4.要点は何か把握する
5.記憶する
6.要点に対して訳語を考える
7.相手にわかりやすく文章の組み換えを行う
8.訳を口から発する

1~8の作業を行うのに許されている時間は、数秒以下です。1~8をすばやく行える通訳ほど、削る発言は少なくてすむかもしれません。1~8を瞬時に行うためには、相当の集中力が必要です。
スピードよりも正確性が第一に要求される翻訳は、1日4時間でも5時間でもぶっつづけで作業することができますが、通訳の場合、逐次通訳で1時間でへろへろになります。プロの同時通訳で10-15分で交代するのが常識だと言われているぐらい、通訳と言うのは短期間のすさまじい集中力を要する作業といえます。

私は集中力がないから困ってるんですけどね・・・。会議通訳の前は、脳が働くように、チョコレートと甘い甘いコーヒーで糖分をドカンと摂取します。会議の休憩時間には、コーヒーブレークで出るチョコレートケーキとかを、むさぼり食っていても、そっとしておいてやってください・・・(爆)

(続く)
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by heedoosama | 2007-01-28 09:25 | ことば・おしごと  

政府の建物へ行く

b0040048_4173569.jpg通訳のお仕事で、内閣府の建物に侵入しました。ブカレストのヴィクトリエイ広場にあるあの無味乾燥なでかい建物ですよ。ここは、首相が普段いるところで、ルーマニアの政府関係の建物の中でも特に警備の厳しいところです。入り口にも兵隊さんがいっぱい立っていることもさることながら、中に入る人は、ID(パスポートとか)を見せないと絶対に入れません。
1回目、パスポートを持参するのを忘れて「入れてー、入れてくれよー。ウフーン」とダダをこねてみましたが、だめでした。コトロチェニ宮殿(大統領官邸といちおう言われているところ。大統領はそこに住んでるわけではないそうですが)ですら、パスポート忘れても、くずったら入れてくれたのに。つーか、仕事で必要な時はパスポート携帯しろよ、自分。

てなわけで、そんなに警備の厳しい内閣府の建物、まず入り口でパスポートを提示します。
そして、警備員が規定の用紙ににパスポートナンバーなどを書き込み、さらになぜかPCにも同じことを入力しています。

PCにだけ入力すればいいじゃん。

と激しく思いますが、まあそれは良しとしましょう。
おかげで、それだけで10分ぐらいかかります。その後、パスポートと引き換えに入館証をもらい、今度はボディーチェック。空港にあるような金属探知機ゲートを2つもくぐります。
その後は、かばんを検査。空港にあるような機械に、かばんを通します。危険物、録音機などはここで没収されます。

「さすがすごいセキュリティだぜ!」と思ったのですが。。。一緒に行った知人は足を骨折していて、足にボルトが6本入っているのに、2つの金属探知機ゲートのうちどっちも反応しませんでした。
意味あるのか、金属探知機ゲート・・・。
次に行く機会があれば、スーツの下に鎖帷子(くさりかたびら)でも着込んで、金属探知機にケンカを売ろうと思います。
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by heedoosama | 2005-11-17 04:23 | ことば・おしごと  

んぼ?!

彼氏が実家から、さくらんぼを持ってきた。
美味しい美味しいと食べていると
「チェリーって日本語で何て言うの?」と質問(うちの彼氏は日本語全く知らない)。

さくらんぼ、って言うんだよ」
「ふーん、じゃあ、チェリーの木は何て言うの?」
さくら、って言うんだよ」

そこで、彼氏、しばし考えた。さくら→さくらんぼ、の関係について。
「じゃあ、『んぼ』って言うのは、日本語で『~の果物』、っていう意味か?」

いや・・・「さくらんぼ」の「んぼ」自体には意味はないと思う・・・。「んぼ」ってなんか
アフリカのヨルバ語とかにありそうな語彙ではないか。偏見?
「うーん、指小辞みたいなものかも」と適当に答えておきましたが、実はよくわかりま
しぇん。
(指小辞というのは、「くま」→「くまちゃん」、「むすめ」→「むすめっこ」のように、
本来の名詞の意味より、愛らしさ、親しみやすさのようなものを演出する派生語
のこと・・・だと認識してますが、違ってたら、すんまそん。「ママ」→「チーママ」
も指小辞か?違うっぽいな)
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by heedoosama | 2005-05-26 05:10 | ことば・おしごと  

通訳よもやま話

言葉に関る話です。

その1
ある日、日本人のおじさんをアテンドして、ルーマニアのレストランに
行った時のこと。食後のコーヒーを頼んだのに、30分以上経過しても
出てこない。せかしても「はいはい、すぐ持って来ますから」と言うばかりで
持ってくる気配なし。
ついに、おっさんがキレて「てやんでぇ、こちとら江戸っ子でぇ!
短気なんでぇ!って言ってやってください」と言いだした。
私も流石にダイレクトにそれをウェイターに言うのはためらわれて、
言いよどんだところ、おっさんは、直接自分で英語で話し出した。
「アイ・アム・トーキョー・ボーイ!アイ・ハブ・ショート・スピリット!」

それじゃ、短気っていうか、短命っぽくないか・・・?
おっさんの江戸っ子魂はウェイターには通じていていなかったことは言うまでもない。

その2
日本から別のおじさん(今度は関西人)をアテンドして、銀行に行ったときのこと。
ルーマニアの銀行の窓口の対応は、とっても悪い。かけてもいいが、
銀河系一態度が悪い。
おっさんは、もちろんキレた。通訳の私に、「しばいたるで、ホンマ、って言うたって
ください」と要求。
しかし、ルーマニア語は解しても、関西弁は解さぬ私。
「すいません、しばくって・・・縛るって言う意味ですか?(SMか、おい)」
「いや、しばくいうんは、ボコボコにしたる言う意味ですわ」
日本語って難しい。

その3
環境学のセミナーの通訳をしたときのこと。環境ホルモンのせいでヒトの精子の
量が減少していることが問題になっている、と言う話があった。
しかし、同時通訳している私は、非常にプロとしてお恥ずかしい話だが
「精子」のルーマニア語訳を失念してしまった。だが、同時通訳なのですぐに
訳さなくてはならない。大ピンチ。進退きわまった。
そこで、とっさに私が発した言葉は、学術的な「精子」という単語ではなく、
いわゆる「ザー●ン」にあたるルーマニア語の単語。
何でそんな単語知ってるのだ、と言われそうだが、知っていたのだ。
想像して欲しい。真面目な環境学のセミナーで、同時通訳者が冷静な声で
「ザー●ンが少なくなるのです」。
今でも思い出すと恥ずかしさのあまりドナウ川にでも飛びこみたくなります。
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by heedoosama | 2004-10-19 04:07 | ことば・おしごと  

英語が喋れない

11月20日にラグビーの日本代表がルーマニアで、当国代表チームと
試合を行うことが決定されました。
うちの大家のイギリス人がラグビー狂いで、「ユキコ!
(←ワシの本名)是非、日本代表のために祝宴をいっしょに
準備しよう!」と意気込んでいます。
そこで先日、大家の知り合いのイギリス人で、ルーマニア
ラグビー連盟に務める別のイギリス人から電話がかかってきて、
今日の仕事帰りに打ち合わせのため、会うことになりました。
絶体絶命。

何が恐ろしいって、私、英語が喋れないのです。
以前はそこそこ会話能力があったものが、最近はルーマニア
後しか喋っていないので、英語を喋ろうと思っても、まったく
ダメ。

ラグビー連盟のイギリス人が電話をかけてきたときも
May I speak to Ms.Yukiko, Please?
とか言われてんのに、元気よく「ああ、ワシですよ」
とルーマニア語で答えてしまった・・・。うちの大家と話すときは、
強引にこっちがルーマニア語しか話しません。

大慌てで、うちにある埃をかぶっていたTOEIC問題集
なぞ引っ張り出してみる今日この頃・・・。
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by heedoosama | 2004-10-18 16:08 | ことば・おしごと