カテゴリ:嗚呼、愛すべきルーマニア人( 20 )

 

金は天下のまわりもの2

分割払いについて前回書きましたが、この「分割」「月賦」という支払いシステム、
ルーマニア人の気性にピッタリ合ってると思います。何せルーマニア、まだまだ
所得は低い国だけど、西欧から入ってきた贅沢品は、服でも車でも家電でも
な~んでもっそろってます。目先に欲しいものがいくらでも溢れてます。

「お金が無いけど、欲しい!とりあえず銀行(またはカード会社)から借りて、
支払いのことは後で考えよう」っていうのがルーマニア人気質。
後先の事は深く考えないで、買っちまえ~ってことです。

家電製品を売る店の前には「分割払い可!手続きは簡単!」の文字が
でかでかと書かれ、それがお客を呼び込む重要な要素になっています。
前回も書きましたが、バカンスに行くお金だって分割払いです。

ルーマニア政府発表の資料によると、企業または個人が非政府系金融機関から
貸付を受けた額は、2000年が446億レイで、2004年にはそれが2,540億レイ
になっています。4年間で、約6倍です。それだけローン制度が一般に急速に浸透
しているということですね。

で、そんだけ金を借りれば、焦げ付きもあるんでないの?とシロートの私だって
考えるんですが、やっぱりその通りっぽいです。
中古車販売サイトには、分割払いの支払い途中の車がわんさか売りに
出されています。「1年前に購入。支払い途中ですが、支払い続けてくれる人に
売ります」という車がいっぱい。おそらくローンが支払えなくなって、売りに出され
たのでしょう。へーどーの周りにも「車と家具と家電の月賦を支払い中」って
人がざらにいます。逆に言うと、私の周りの庶民で、現金払いで車(新車)を買っ
た人なんて滅多にいません。
ルーマニアでは給与手取り3万円の人が、ローン組めば150万円の車だって
買えてしまうのですから、なんだか無理のある話ですね。
日本のローンについてはぜんぜん知らないので、単純に比較はできませんが。
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by heedoosama | 2005-06-17 06:29 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

金は天下のまわりもの

もうすぐ夏!夏と言えばバカンス!海だ!山だ!ってことで・・・
この時期のルーマニア人の頭の中を覗いて見ると:

「海、海、海、海、山、海、海、山、海、海、海、バーベキュー、海」

って感じです。もー、バカンスのことでアタマがいっぱいですよ。

そのため、旅行業界でもツアーの売り込みに精一杯。中でも人気があるのが
トルコやギリシャの海辺に行くツアー。ルーマニアにも海はありますが(黒海)、
海岸線の長さが小さく、すげえ混雑っぷり(江ノ島ほどではないですが・・・)。
ですから、近隣諸国で比較的物価が安く、青い海が広がるトルコやギリシャに
人気が集まるのですな。ギリシャ、クルーズつき、6日間、250ユーロ(3万円
ちょい)なんてのが平均的です。

で、街角でも旅行代理店のチラシを盛んに配っているのですが、そこには
ツアーの紹介と共に、シンジラレナイ一言が。
「分割払い可能」

分割払いしてまで、旅行に行くなーーー!!と思うのですが、ルーマニア人
にとっては、バカンスは命と家族の次に大切なもの。ルーマニア人の脳内における
プライオリティー順序はおそらく以下の通り:

①命
②家族
③海でバカンス
④山でバカンス
⑤家を建てる
⑥車
⑦バーベキュー
⑧テルモパン(プラスチックサッシの窓。これについては後日記述したい)



で、120位ぐらいに「仕事」が来ると思われます。
そんなわけで、金が無くてもバカンスには絶対行かないと気がすみません。
分割払いして、あとで払ってでも行く!それがルーマニア人魂。
日本人だったら、お金が無いなら旅行はやめよう、と思うでしょうが、ルーマニア
ではまず自分が楽しむのが先決。
そう、日本人は「10万円あったら、5万円遣って残りは貯金」と考えますが、
ルーマニア人は「10万円あったら15万円遣う」のです(笑)
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by heedoosama | 2005-06-17 04:42 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

モリゾーに弟子入りしました

じゅき~たさんも書いていますが、ルーマニアにおけるオシャレというのは
とにかく全身同系色でまとめとけ。これ必須ね」というもの。

先日、ブカレストの派手派手女子大生の集う大学として知られるASE(経済大学)
の婦女子とお茶したときのこと。「あー、こいつら日本にいたら絶対VIVIとか
JJとか読んでるよ」っていうかんじの子が多いです。さすがASE。
(VIVIとかJJというのは、流行におもくそ乗っかっている女子大生やOLさん
が読むファッション雑誌。漬物石にできるぐらい重量のある雑誌であるが、
紙面の半分をダイエット食品の広告が占めるのではないかと思われる)

で、その流行の最先端を行くASEの娘っ子たちの着る服は・・・

①ルーマニア人女子大生Aちゃんの格好

赤いTシャツ(胸元開いてる)、赤い靴、赤いバングル、赤い花のついた指輪

②同じくBちゃんの格好

ピンクの花模様のジャケット、ピンクのハーフパンツ、ピンクの靴

③同じくCちゃんの格好

水色のTシャツ、水色のスニーカー、トルコブルーのイヤリング、水色の髪留め

④同じくDちゃんの格好

黄緑のシャツ、緑のバッグ、緑のサンダル

・・・見事、皆、全身同系色ですよ。「ゴレンジャーの集会に紛れ込んじゃったかな?」
との錯覚を覚えました。
ちないに私の普段の格好は、どちらかというと緑レンジャーです(「愛、地球博」
マスコットのモリゾー、でも可)。ルーマニアでオシャレさんになるには、とりあえず、
全身を同じ色でまとめると無難かと。
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by heedoosama | 2005-06-15 14:01 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

レディーファースト魂はトシをとっても・・・

前回、ルーマニアではレディーファーストだと書きましたが、その後思い出した
エピソードがもう一個。
女性に気を使うのは男性の勤め、と思われていますが、ある日ロマンという町で
ミニバスに乗った時のこと。ミニバス(マイクロバス)の中は満員で、私の
座る席はありませんでした。「ま、いいか。どうせ15分くらいで降りるし」と
狭い通路に立っていることにしました。ミニバスの天井は低くて、アタマがつかえ
ますが、まあいいや。

そうしたら、入り口付近の座席に座っていたおじいちゃんが「お嬢さん、ここに
お座りなさい」と言うではありませんか。年老いても、女性に紳士的。うわお、
感激。でもさすがにピチピチギャル(自称)が老人に席譲ってもらっちゃ悪いの
で「有難うございます。でもいいっす」と固辞したところ、じいさま、「それなら
ワシの膝に座れ!」と鼻息あらく申し出た。
「あ、いやそういう問題では・・・」
「遠慮するでない!」
「私、重いんで。マジでマジで」
「そんなことは無い!ほれ、座るのだ!」

・・・で、座りましたよ、じいさまの膝に。でもこのじいさま、鶴のような痩躯で、
私のビッグヒップで全体重かけたら折れてしまうんではないのではないかと、
心配で心配で・・・。15分間、カーブの間も、ずっと空気椅子状態
じいさまありがとう、でも余計疲れました。私も降りたときには膝がカクカクして
ましたよ。
ああ、人の親切がしみる。
ふくらはぎの筋肉に。
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by heedoosama | 2005-06-11 05:14 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

ルーマニア人男性の悲哀

ルーマニアはレディーファーストのお国柄です。

私が仕事でほぼ毎日行くビルには、8人乗り程度のエレベーターがあります。
オフィスビルなので、朝はそのエレベーターの前に、各階オフィスに行く人たち
が列をなすことも。
で、エレベータの扉が開いた時、日本人の感覚なら、先に来た人から順番
に乗っていけばいいと思うでしょう?これがどっこい、男性は女性が乗り終わる
まで待っているんですね。男性は行く手をあけて、女性を先に乗せます。

私などは、私より前に並んでいた男性に「どうぞ」とか行って、順番を譲られると
「いやどうもすいませんねえ」と卑屈な笑みを浮かべて、ビミョーな中腰
でヘコヘコしながら乗ってしまったりするんですが。ルーマニア人女性の
中には一瞥もくれず「アタシは女だから、先に乗って当然でしょ?」って
顔で乗り込んでくる人もいます。そんな時、ハイヒールの踵をカツカツ言わせ
て颯爽と乗り込んでくるルーマニア人女性の姿は、まさに女王様
で、重量オーバーで男性は乗れず、スゴスゴ引き下がって次のエレベーター
を待っていたり・・・。

お、男ってかわいそうだあ。
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by heedoosama | 2005-06-03 14:06 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

身内の長所は褒める?!

어린이 날 【こどもの日】よりトラックバックさせていただきました。

親ばか、ということについてですが、ルーマニアの親は親ばかだと思います。
で、同様に子供はママ、パパことをほめちぎり、夫は妻を人前でほめ、妻は夫を
ほめます。
こちらの人は「うちのママ、料理がすごくうまいのさ」なんて、大学生以上の息子
さんがさらっと言ったりするので、最初は「ぎえ!?なにこのマザコン!」と思い
ましたが、今ではそれが普通なんだな、と思えるようになりました。ママの悪口を
言う息子や娘と言うのは、こちらに来て以来、みたことがありません。

日本では「うちの愚妻が」「愚息が」などと、身内を謙遜して言うのが普通ですが、
ルーマニアでは「うちの妻は努力家のキャリアウーマンで・・・」とか「うちの息子は
絵を書くのがとっても上手なの!」など、身内の自慢話は普通です。
よくあるのは、「うちの娘は語学の才能がすっごくあるの!ぜひ日本語を教えて
あげて。うちの子ならきっとマスターできるわ」と言うもの。私は、日本語の文法を
初心者に説明するのは不可能なので、断りますが(だって、「私は」と「私とは」の
違いとか、日本語の初心者に限られた語彙を使ってに説明するのなんて、出来
ますか?)

どちらの国がいい、というわけではなく、こんなところも大きな文化の違いを
感じます。日本は謙遜の文化で、身内の秀でたところをことさらに褒めるのは
はしたない行為だと思われます(よね?)。
ルーマニアでは「褒めて何が悪いの?」というスタンス。
とりあえず、自分の両親の自慢を堂々とすることはまだできませんが、自分の子供を
ルーマニアで育てたらマザコンになるのかなー、ちょっといいかも、などと
くだらない妄想にふけってみました(笑)
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by heedoosama | 2005-05-23 14:11 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

バスの切符はきちんと買いましょう

ブカレストのバスは、切符をバス停で買って、バスの中にある刻印機
に通して刻印するタイプです。バスの乗り口に刻印機があるわけじゃない
ので、切符を持たないで乗車して、そのまま乗り続けることも可能です。
しかし、たま~に、抜き打ち検査員が乗ってきて「切符を拝見」と見に来ます。
この時、切符を持っていないと30万レイ(1300円ぐらい)の罰金を
取られます。普通に切符を買えば1万レイなので、罰金はその30倍になります。
すごい金額ですね。

今日、バスに乗っていたら、土曜日なのに検査員が乗ってきました。
土日はめったに抜き打ち検査が無いので、油断していた人、多数。
たくさんの人が切符を持っておらず、次々につかまっていきます。
とりあえず、ルーマニア人の傾向としては「あら、うっかり忘れちゃ
ったわあ。家にはちゃんと定期があるのよ。見逃してよ~」とか「定
期が切れてたんだけど、昨日の朝買おうとしたら、売り場に行列が
できていて仕事に遅れそうだったから買わずに済ませてしまった」などなど、
言い訳を並べます。

しかし、そこは非情なハンター、検査員は許しません。つかまった人は
次のバス停で検査員と一緒に降りて、罰金を払わされます。

そうしたら、次のバス停で中国人男性が乗ってきました。その人も
切符を購入しておらず、検査員につかまってびっくりしていました。
そして「ヌ・ウンツェレグ!ヌ・アム・バニ!」(言ってることがわからない。
金は無い)を繰り返すばかり。
しかし、どーも、ルーマニア語がわからないふりをしているっぽいので、
検査員のおばちゃんもだんだんキレてきました。「あんたね!
わかんないふりしてもダメだよ!罰金は罰金よ!」とすごい剣幕で
怒鳴ってます。
埒が明かないと見たおばちゃん、おもむろに私のほうに振り向き、
「あんた、ルーマニア語わかるかい?こいつに通訳してやって」
とのご依頼が。事の成り行きをかたずを飲んで見守っていた乗客の
視線が一斉に私に。しかもなんか急に社内が静まり返って、私が何を
言うか皆、見守ってるし。えっと、私、中国語はわかりません(汗)

男性は次のバス停に着くと、おばちゃんを振り切って逃げようと、必死の
抵抗を試み、暴れます。しかしルーマニアのおばちゃんの太い二の腕
に阻まれ、思うようにいきません。しかし、その間に先ほど違反で捕まった
ルーマニア人たちはぞろぞろ逃げていきます。
あ、あ、あ・・・。
犠牲になった中国人に皆さん、心の中で「ありがとう、中国人。毛沢東
万歳」と唱えていたことでしょう。

さらに中国人は、ルーマニア語わからないふりを諦め、「アナタに私、10万レイ
あげるね。あなたのお小遣いね。これで勘弁ね。オーケー?」と賄賂作戦
に訴えました

しかし、おばちゃんは堂々と「ダメ!正規の30万レイ払って、ちゃんと
引換券あげるから、そうじゃなきゃ許さん!」と岩のごとく立ちはだかって
います。

結局、次の次のバス停で、警察官が道を歩いていたので、おばちゃんが
「ほれ、罰金払わないとあんたを警官に引き渡すよ!」とすごみ、男性は
しぶしぶ罰金払っていました。うーん、無賃乗車ハンターと乗客のここまで
見ごたえある攻防戦は久しぶりでした。
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by heedoosama | 2005-05-15 02:56 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

食べ物のにおい

ルーマニア人は、食べ物の匂いが台所以外のところでするのを、とても嫌がります。
台所のドアを開け放して料理していて、居間に匂いが漂って、遊びにきた友人に嫌がられたことも。べつに特に臭い食べ物を作っていたわけじゃないんですが。
寮にいたときも、寮はワンルームなんですが、部屋の中に食べ物の匂いがこもるのがイヤで廊下にコンロを出して料理している人がいっぱいいました。そういう人は「うちの部屋にイモとかスープの臭いが入ってくるから、やめろ!」と皆の総スカンにあっていましたが(でもやめない)。
たぶんマナー違反なんでしょうね。考え方の違いをかんじて、面白いです。私は美味しいスープの臭いが漂ってくるのは、いやじゃないですが。

うちの職場では、最近、お昼にまかないのおばちゃんが美味しい煮込み料理なんかを作ってくれたりしてたんですが、近隣のオフィスから苦情が出て、廃止になりました。
食べ物の匂いを他の部屋にまきちらすとは、何事か!と苦情続発。

おかげで、再びパンと卵の日々に逆戻りです。あー、残念。
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by heedoosama | 2005-02-15 15:35 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

嫁と姑

先日、彼氏の誕生日で、ご招待されて彼のおうちに行きました。彼の父母、弟、弟の彼女が集まりました。

で、彼氏の家に行くのは2度目で、私はやっぱり緊張しています。特にお父さんとお母さんに失礼があってはいけませんからね。
で、弟の彼女も、最近付き合いだしたほやほやカップルなので、やはりこういう席ではキンチョーしているかな・・・と思いきや、これが全然(笑)

お母さんの手作り料理も、私の苦手な食材が含まれていても私は我慢して飲み込んでいるのですが、彼女は「あ、私それ嫌いだから食べません」とキッパリ。食後の皿洗いとかも、いちおー、私は「あ、私も手伝います」と言ってみるんですが、彼女はソファーでくつろいでいます。

お父さんには「私のブーツのかかとが調子悪いから直して」と頼んで、自分はくつろいでます。スゲー、スゲーよ!
お父さん、せっせとペンチでかかと直してます。息子の誕生日パーティーの最中に・・・。

さらに、誕生日のケーキを食べて「あ、これ美味しい。私の誕生日も作ってくださいよ」と彼氏のお母さんに頼んでるし。

彼氏のお母さんが、彼氏キョウダイの小さいころの写真を持ってきて、「これ見る?」と言った時も、私は既に見た写真だったんですが、まあ断るのもアレなんで見ていたところ・・・彼女は「あ、私もう見たんでいいです」。
あ、天晴れだよ、あんた・・・。

でもそんな彼女に対して、だーれも、1ミリも「彼氏の親に対してなんて態度のふてえ女だ」って思っていないんです。お母さんもへいちゃら。お父さんもニコニコ。
気が楽でいいなあ、と感心しました。自分が親になったとき、息子のガールフレンドに対して鷹揚になれるかはわかりませんが、いまのところは楽ちんで、万歳です(笑)
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by heedoosama | 2005-02-11 15:30 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

熱くなれ!ラテンの血!

じゅき~たさんのブログからトラックバックさせていただきます。って、
トラバ初めて。うまくできてんのかな?

ルーマニア人って、話すときの声がでかい人が多い。
だから、言葉がわからないうちは、怒ってるの?けんか?と思うことも。
でも実際は、ただ単に世間話をしているだけだったり。

ある日、前の職場でルーマニア人職員同士が大声で議論し始めた。
日本人上司が心配して「なに?何を言い争っているの?」
と私に尋ねてきた。「いえ・・・ただ単に、正しい漬物の漬け方を
議論しているだけです」。別にけんかでもなんでもない訳です。
上司はなかなか信じてくれなかったけど、ほんとなんだってば~。

このように、ど~~でもいい話で、イッショウケンメイ声高に話して
しまう、可愛い人たちなんです、ルーマニア人。
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by heedoosama | 2004-10-21 03:55 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人