注射を打ってもらったら・・・
2007年 01月 14日
あ、大した病気じゃないんで、心配しないでください。
お見舞いのプレゼントとか手料理とか、ほんと気を使わなくてけっこうですから。
って誰も気をつかってないのか。そうか。
で、女医さんに「処方箋書きますから、病院行って薬買ってくださいね。それと、注射の薬液も処方箋に書きますから、注射してくださいね。2日に1度」と言われ、「は、注射?」と思わず聞きかえしてしまいました。
「そう注射。注射液と注射器を薬局で買って、自宅で注射してください。2日に1度」
でた。ルーマニア式「自分ちで注射しな!」指令。
うわさには聞いてたけど、自分の身にふりかかるとは。そう、ルーマニアではお医者さんとか看護師さん以外の人が、自宅で注射していいんですよ。
「あのー、私、自分じゃ注射できないんですけど」と恐る恐る聞いたところ、「注射のできる人をまわりで探してください。もうしどうしてもダメなら、この病院に来てもいいですけど・・・」とのこと。さあ困った。旦那に電話するも、「俺、注射なんかできるわけないじゃん」とのこと。かといって、2日にいっぺん病院に注射打ちに行くのも遠いし、しかもそこ、恐ろしく高い病院なので避けたいところ。
まあ、でも良く考えたら、注射ってけっこうそこら辺のルーマニア人でも打っていいらしいし、覚せい剤やる人だって自分で打ってるんだから、実は簡単なんじゃね?とポジティブ・シンキングしてみることにする。周りに看護師経験者とか覚せい剤経験者とかいたかなあ・・・と激しく間違った考え方をしながら、とりあえずは薬局に薬液と注射器を買いに行きました。
薬局で処方箋を見せたところ、薬局のおばちゃん、「あなた、これ、注射打てる人まわりにいるの?」と聞かれ「いやーそれが、なかなかいなそうで」と眉毛を八の字にして答えたら、「私が打ってあげようか?」とのお言葉!おお、やった、いきなり解決!薬局のおばちゃんなら、医師免許はもっていないまでも、なんだか経験豊かそうではないですか。
というわけで、薬局の奥に連れて行かれました。奥の部屋は控え室みたいになっていて、薬剤師のおねーちゃんがゆで卵とか食べてます。まあ、ゆで卵はいい。無事に注射さえ打てれば。
そこで、おばちゃんが言った言葉。
「はい、お尻出して」
・・・え?
「あなた、病院で聞いてないの?この注射、お尻に打つのよ」
ガビーン。人生初のお尻注射。いまさら後には引けないので、立ったまま、半ケツになって注射打ってもらいましたよ。おねーちゃんがゆで卵食っている横で。
「痛くないわよ~。また注射打ちに来たくなっちゃうぐらい痛くないわよ~。ウフフ」とのおばちゃんの言葉どおり、痛くはなかったんです。しかし、あと7回分、2日に1ぺん注射を打つよう病院からは指示を受けています。このおばちゃんにあと7回も注射を打ってもらうためには、一応謝金も払わなきゃいけないと思うのですが。
私:「あの~。お礼はどうしましょう」
おばちゃん:「あら、あと7回もあるから、終わってからその件はゆっくり話しましょう。ウフフ」
ど、どうしよう。この場合、いくらぐらい差し上げたらいいんですかね。誰か、薬局の奥でお尻に注射を打ってもらう場合の謝金について詳しい方がいたら助けてください。
薬局で買った薬液と注射器。小心な日本人は注射器持っているだけでドキドキします。
by heedoosama | 2007-01-14 06:34 | ルーマニア全般