これがほんとの伝統的結婚式だ?!

ブログを休んでいた間のお話で恐縮なんですが、2006年の夏にあった出来事を。

私にはGちゃんというルーマニア人の友人(女)がいます。このたび、彼女が結婚することになリ、結婚式に招待されました。このGちゃん、ルーマニアの村出身で、「伝統的」とか「昔ながら」とか「素朴」とか言う言葉が三度のメシより好きな今時めずらしいお嬢さんです。「すんっごく伝統的な結婚式にするから覚悟しといてね!アンタ外国人だからたぶん大喜び。『オー!トラディッショナール!』って悶えろ!」と言われました。
で、結婚式当日、指定された村に行きました。そこのコテージを借り切ってやるのだそうですが・・・。当然、携帯電話のアンテナは立っていません。ルーマニアって電波状況いいので、携帯電話が通じないなんて筋金入りのド田舎です。

コテージっていうことは、食堂で披露宴かな?と思ったら、コテージの庭で私の目に飛び込んできたものは・・・。
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おばちゃんが肉を!!
このおばちゃん、新婦の叔母だそうです。そう、この結婚式の料理は全て親戚のおっちゃんおばちゃんたちの手作り。しかも台所じゃなくて、庭でキャンプ調に作ったものばかり。
b0040048_5331013.jpgてなわけで、肉を焼く親戚のおっちゃん。ルーマニアって、親戚に1人は必ず「鍋奉行」ならぬ「バーベキュー奉行」がいますね。肉を焼くのが上手いのは、ルーマニア男のしるし。
b0040048_5354349.jpgチョルバ(スープ)を作る親戚のばーちゃんたち。自家製ボルシュ(調味料)を入れる手つきも鮮やか。木のスプーンを振って指示を出します。

b0040048_5431558.jpgルーマニアで結婚式の料理といえばサルマーレ(ロールキャベツ)がお約束ですが(Mishuさんのブログの記事を見るのだ)、当然ここでもサルマーレが。この鍋にサルマーレ、200個入っているそうです・・・(驚)。

伝統的なのは料理だけではありません。「なるべく出席者は伝統衣装を着てくること!」との花嫁の指令により、出席者は・・・
b0040048_5455344.jpgこんなのや
b0040048_5514546.jpgこんなのが。
私の衣装は、ブコヴィナ地方のものです。多分、私の隣の子はムンテニア地方、上の写真の子はモルドバ地方南部の衣装だと思う。多分ですよ、多分。

んで、肝心の結婚式なんですが。「教会行くの?」と言ったら、ニヤリとしてGちゃん、「うんにゃ、違うね」。

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外でした。
天気がいいから気持ちよかったです。もう既にトラディショナルというか、素朴街道を突っ走るGちゃんの趣味丸出しですが。ちなみにウェディングドレスは「19世紀の型紙を探し出してきてオーダーメイドした」クラッシクドレスだそうです。古きものへのこだわりは只事ではありません。
b0040048_632887.jpg途中、バツイチの新郎が「ごめんなさい、もうしません」とカメラの前で謝らされるハプンニングもありました。

嘘。聖書に頭をつけて神の祝福を乞うのです。
b0040048_68837.jpgGちゃん(新婦)もやらされてました。「ごめんなさいって言いなさい!」って言われているようにしか見えない。

この後はお決まりの「輪になってダンス」です。
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このおばあちゃんがすごく頑張ってました。腰が抜けるんじゃないかっていうぐらいすごい勢いで踊り、舞っていました。あとは作った料理を好きなように外の席で食べて、踊ったり、話したり。最高にいい式でした。
ここまで伝統的で素朴な式は珍しいと思います。普通は、街のレストランで披露宴をします。
最後に、Gちゃんに今後の抱負を伺いました。
「そーねー、山の中に自分で家を建てて、畑を耕して、羊を育てて、羊の乳で自家製チーズを作るの」
現代版アルプスのハイジ、現る。

いや、井戸で水汲んだりとかそういう生活を余儀なくされているルーマニア人はゴマンといるんですよ。でもそれを率先して選択することのできる彼女は特異だと思う。ルーマニアのほんとうに素朴なところをほんとうに愛しているルーマニア人なんて、そういないはず。私ら外国人は「わー、馬車だ、すてきー」とか「機械を使わないで鍬で畑を耕してえらいわね」と素朴さを愛せるわけですが、現場の人間はトラックもトラクターも欲しいわけですよ。
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by heedoosama | 2007-01-10 06:30 | ルーマニアで結婚  

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