ルーマニア的春分の日
2006年 03月 03日
この日は、ルーマニアのありとあらゆる男性が、ありとあらゆる女性に、プレゼントを
する日。ちなみに、春の訪れを祝う日でもあります。プレゼントをもらった女性は
男性に「Sa aveti o primavara frumoasa!すてきな春を過ごしてください」
と言ったりします。ま、今年の3月1日は、すっげー吹雪でしたけどね。
プレゼントは主に、
①マルツィショールといわれる、伝統的な形を模したブローチ
②花束
です。
この日は職場の女性やら、お得意先の女性などに、プレゼントを配って配って
配りまくらなければなりません。ま、ブローチも花束も、安いのでは100円以下
からありますから、別にそれほど痛い出費ではありません。日本の義理チョコならぬ
義理マルツィショールが飛び交います。
この日に銀行にいったら、窓口のおねーちゃんやオバちゃんの横には花瓶
に山のように花束が突き刺さり、胸にはいくつものブローチが輝いていました。
日本では窓口に行くと、おねーちゃんがサランラップやらマグカップをくれたり
するのですが、この日、ルーマニアではお客がおねえちゃんに、プレゼントを持って
いかなくてはなりません。オソロシー。じゃないと、「はあ、あんた口座開設したいの?
何これ、申し込み用紙の字が汚くて読めないわよ!」とか言われちゃうゾ☆(半分マジ話)
マルツィショール(ブローチ)の形は、最も伝統的なのは馬蹄型や四葉のクローバー
という「幸福のシンボル」型。また恋人にはハート型。
私の今年の戦利品+去年博物館で買ったマルツィショールです。
これらはマルツィショールの日前後はブローチとして胸にさしますが、
その後はペンダントヘッドとして利用可能という、なんとも乙女心をくすぐる
いやーんまいっちんぐな工夫がされているのであります(古)。
素朴さがいいですね。
マルツィショールの習慣については、マリチカさんの記事とかかっつんさんの記事とかBobocさんの記事とかMishuさんの記事に詳しく書いてあるのでごらんください。
by heedoosama | 2006-03-03 06:50 | ルーマニアの風習