クラヨーバ旅行 オルテニア博物館

クラヨーバ日帰り旅行の話の続きです。

クラヨーバにはオルテニア博物館というのがあります。
これは、クラヨーバを中心とする、オルテニア地方の歴史についていろいろ展示
しているところ。ま、せっかくだから、オルテニアについて学ぶべえ、と
なんとなく入ってみました。写真はこちらのサイトで。
蔦に覆われすぎて、蔦に取り込まれているというかなんというか、建物ちょっと
怖いです。

先史時代に始まり、ローマ軍のオルテニアへの進軍、中世教会美術、17世紀の
英雄、19世紀の農民蜂起、露土戦争・・・と時代を追って、各部屋ごとに
オルテニアの歴史がわかるようになっているのですが・・・。
1859年のルーマニア統一の後、次の間はすでに1989年のチャウシェスク
を倒した革命について展示してます。いきなり展示が飛んでいるんですけど、
どうして?

普通なら
①1859年、ルーマニア統一
②1881年、国王カロルI世即位、その後王制続く
③1948年、共産党による一党独裁政権始まる。国王亡命。
④1989年、チャウシェスク政権、革命により終了
となるはず。しかし、②と③がすっとばされているのです。

この理由を、私なりに考えた結果は次のとおりです:
まず、この博物館は共産党政権時代に建てられた。だからその当時は、
王制に関する展示を行うなんてとんでもないこと。共産党政権をたたえる
展示をたっぷり行っていた。
しかし、1989年の革命後、共産主義時代への反動から、共産主義に
関する③の展示は取り払われ、革命の英雄をたたえる展示を行った。
この際、②の王制に関する展示を新たに行いたいが、予算不足で
展示物を手に入れられないので、そのままになっている。

この博物館、ある意味、20世紀のルーマニアの、「王制がタブーとされる
共産主義時代へ、そして今度は共産主義がタブーへ」というイデオロギーの
変遷を体現しています。
興味のある人は、どうぞ(歴史に興味の無い人には多分おっそろしくつまらんです)。
Muzeul Olteniei
Str. Madona Dudu 11, Craiova tel:0251.418.631
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by heedoosama | 2005-06-22 14:06 | ルーマニアで旅行  

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