バスの切符はきちんと買いましょう

ブカレストのバスは、切符をバス停で買って、バスの中にある刻印機
に通して刻印するタイプです。バスの乗り口に刻印機があるわけじゃない
ので、切符を持たないで乗車して、そのまま乗り続けることも可能です。
しかし、たま~に、抜き打ち検査員が乗ってきて「切符を拝見」と見に来ます。
この時、切符を持っていないと30万レイ(1300円ぐらい)の罰金を
取られます。普通に切符を買えば1万レイなので、罰金はその30倍になります。
すごい金額ですね。

今日、バスに乗っていたら、土曜日なのに検査員が乗ってきました。
土日はめったに抜き打ち検査が無いので、油断していた人、多数。
たくさんの人が切符を持っておらず、次々につかまっていきます。
とりあえず、ルーマニア人の傾向としては「あら、うっかり忘れちゃ
ったわあ。家にはちゃんと定期があるのよ。見逃してよ~」とか「定
期が切れてたんだけど、昨日の朝買おうとしたら、売り場に行列が
できていて仕事に遅れそうだったから買わずに済ませてしまった」などなど、
言い訳を並べます。

しかし、そこは非情なハンター、検査員は許しません。つかまった人は
次のバス停で検査員と一緒に降りて、罰金を払わされます。

そうしたら、次のバス停で中国人男性が乗ってきました。その人も
切符を購入しておらず、検査員につかまってびっくりしていました。
そして「ヌ・ウンツェレグ!ヌ・アム・バニ!」(言ってることがわからない。
金は無い)を繰り返すばかり。
しかし、どーも、ルーマニア語がわからないふりをしているっぽいので、
検査員のおばちゃんもだんだんキレてきました。「あんたね!
わかんないふりしてもダメだよ!罰金は罰金よ!」とすごい剣幕で
怒鳴ってます。
埒が明かないと見たおばちゃん、おもむろに私のほうに振り向き、
「あんた、ルーマニア語わかるかい?こいつに通訳してやって」
とのご依頼が。事の成り行きをかたずを飲んで見守っていた乗客の
視線が一斉に私に。しかもなんか急に社内が静まり返って、私が何を
言うか皆、見守ってるし。えっと、私、中国語はわかりません(汗)

男性は次のバス停に着くと、おばちゃんを振り切って逃げようと、必死の
抵抗を試み、暴れます。しかしルーマニアのおばちゃんの太い二の腕
に阻まれ、思うようにいきません。しかし、その間に先ほど違反で捕まった
ルーマニア人たちはぞろぞろ逃げていきます。
あ、あ、あ・・・。
犠牲になった中国人に皆さん、心の中で「ありがとう、中国人。毛沢東
万歳」と唱えていたことでしょう。

さらに中国人は、ルーマニア語わからないふりを諦め、「アナタに私、10万レイ
あげるね。あなたのお小遣いね。これで勘弁ね。オーケー?」と賄賂作戦
に訴えました

しかし、おばちゃんは堂々と「ダメ!正規の30万レイ払って、ちゃんと
引換券あげるから、そうじゃなきゃ許さん!」と岩のごとく立ちはだかって
います。

結局、次の次のバス停で、警察官が道を歩いていたので、おばちゃんが
「ほれ、罰金払わないとあんたを警官に引き渡すよ!」とすごみ、男性は
しぶしぶ罰金払っていました。うーん、無賃乗車ハンターと乗客のここまで
見ごたえある攻防戦は久しぶりでした。
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by heedoosama | 2005-05-15 02:56 | 嗚呼、愛すべきルーマニア人  

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