ブカレストでイースターを過ごす

ひつこくイースターネタでひっぱります。

去年までは、毎年ルーマニア各地の村に行って、たいへん伝統的な
イースターをすごしていたんですが、今年は貧乏暇なしというか
有り難いことに仕事の予定がイッパイイッパイだったので、どこにも
行かないことにしました。都会っ子のイースターはどんなんか?と私も
ブカレストのイースターウォッチングにいそしみました。

今年のイースターの夜の礼拝先として私に選ばれたのは、ブカレストの
ゴルジュルイ地区にある教会。この地域は、チャウシェスク時代に
工業化政策が推し進められた頃、大量の団地が建設され、労働者が
にアパートがあてがわれたところ。ブカレストの低所得層~中産階級
うじゃうじゃ住んでいる、コテコテのブカレストです。

で、ミサの行われる夜中12時ごろになると、出てくる出てくるルーマニア人が
路上に。教会にまったく入りきらないほどの人数が路上にあふれかえって
います。で、日本でもどこでもそうだと思うんですが、こういったイベントって
都会の若者にとっては年に1回の一大宗教行事っていうよりは、ただ単に
なんか夜中に集まってわくわくするだけのお祭り。ビール飲んで騒いでます。

ミサが始まると(スピーカーで教会の外の群集にも聞こえるように放送)、
「聞こえねーぞ!オラ!」「あ、中国人がいる(ワシのこと)!やーい
チャイナ~!」の声もますます高らかに。

そして、いよいよ12時の鐘が鳴ると、スピーカーから流れる「Hristos a inviat!」
(キリストは復活された)の掛け声にあわせ、群集が「Adevarat a inviat!」
(まことに甦られた)と答えます。で、それが3回繰り返される。知らない人が
見たら、メーデーのシュプレヒコールだと勘違いすること必至。

もちろん私も一緒に「労働環境の改善を断固要求!」と叫んどきました・・・
そんなわけないです。はい。

で、それから教会のろうそくの火が、群集が各自家庭から持参したろうそくに
つけられ、つぎつぎと、火が灯されます。この様子はとっても美しかったです。
教会の半径100メートルくらいに集った人たちが、暗闇の中、互いに
にこやかな表情でろうそくの火を、ひとつひとつ伝え合っているのは、
心から「いいなあ」って思える風景でした。

この手ブレしまくりの写真は、教会に集った群衆を撮ったもの。左上が教会。
b0040048_4183881.jpg



TVに映ってた群衆。ろうそくを手に手に持っています。
b0040048_4191646.jpg



このろうそくは家に持って帰るまで、火をつけたままにします。家に着いたら
火を消してもいいのですが、何かつらい事や悩みのある時に、このろうそく
に再び火をつけると神様が助けてくれるそうです。
[PR]

by heedoosama | 2005-05-05 04:26 | ルーマニアの風習  

<< 日ごろの行いを反省するの巻 お、おじいちゃん! >>