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最終回だったりします。

実は、今回でこのブログの更新を終了させていただきます。急でほんとにすみません。自分の中ではこの時期に止めるぞーっていうのは前から決めてたんですが・・・。
ブログをやめる理由は明かせませんが(つーか、たいした理由じゃないです)、「離婚」「妊娠・出産」「体調不良」「日本に帰る」「コメントでへこんだ」「誰かに強制された」「鼻からうどんが出た」とかではありませんので、ご安心ください。
これからも私はルーマニアで元気に生きていきます。鼻からうどんは出さないように気をつけます。

こんなたまーにしか更新しない、しかも役に立つ話はめったにない、不毛なブログを読んでくださった皆様、どうもありがとうございます。コメントを書いてくださったり、メールをくれたり、実生活で「読んでるよー」と声をかけてくださった皆様、本当に有難うございます。
ブログを通じて仲良くなって、実生活でも友達になった人とかいて、ブログやっていて良かったなあと思います。すごいですよ、インターネットって。自分で情報発信できて、それに興味がある人と情報交換して、どんどんつながっていくんですから。情報発信する側に立てたのが嬉しかったです。

今後ともメールは歓迎ですのでよろしくお願いします。

とりあえず過去ログはまだ削除しません。そのうち削除するかどうかはわかりません。

これまで本当にありがとうございました!!

# by heedoosama | 2007-11-28 05:43 | 日々  

ルーマニアの雑貨、買おうぜ

日本の雑貨屋さんで、ルーマニアの雑貨を仕入れているお店を紹介します。

グランピエ
京都と東京にお店があるそうです。

すごっくかわいいルーマニアのヘタレ雑貨は私も前に、この記事とかこの記事で紹介したのですが、これよりずっーーーーとハイセンスなものを仕入れていらっしゃいます。でもちょっと肩の力が抜けた雑貨で、いいかんじです。
実は仕入れにちょこっとだけ同行させていただいたのですが、さすがプロ。私なんかがふざけて選ぶヘタレ雑貨とは違います。人の手のぬくもりを感じさせつつ、お部屋にかざったらスタイリッシュで一風変わった雰囲気をかもし出すルーマニアの置物や絵を入荷されています。私が選ぶヘタレ雑貨と一見近いんだけど、違うんですよね。そこが素人プロの目利きの違いなんでしょう。ブカレストのアンティークショップで、木でできた古い道具を直感でヒョイヒョイっと選んでいかれる仕入れ担当の方、プロって感じでかっこよかったですよ!
ルーマニアの民族衣装なんかもあるみたいですので、お近くの方はぜひ行ってみてください。

# by heedoosama | 2007-11-28 05:31 | ルーマニアで芸術  

マンションにおけるご近所とのコミュニケーションツール

連日寒いわけなんですが。冬ですね。

俳句の冬の季語といえば、何でしょう。
答えは「カロリフェル」。ルーマニア好きならこれ常識です。センター試験には出ません。

ではカロリフェルとは、何でしょうか。

これです。
マンションにおけるご近所とのコミュニケーションツール_b0040048_539062.jpg
暖房器具です。中にお湯が通ってます。
すみません、実は去年もカロリフェルをネタに記事を書きました。写真も去年のを使い回しです。リサイクルです。エコです。ロハスです。

去年の記事でもこのカロリフェルがあったかくなる仕組みについて書いたんですが、今年はそれをよりわかりやすくするため、図に描きました。褒めろ。
マンションにおけるご近所とのコミュニケーションツール_b0040048_5463159.jpg

中学1年生の書いた社会科のノートではありません。念のため。

大体の概念としては合ってると思うのですが、電力関係の方、間違っていたらすみません。間違いがあったらご指摘ください。(火力発電所から集合住宅にお湯が行く過程で、お湯の温度などを計測するステーションがあるんですが、それは省きました)
要は、発電所の副産物であるお湯を利用して町全体をあっためちゃおう!という寒い国には非常にナイスなシステムなわけです。カロリフェルのおかげで、冬でも24時間、部屋の中はぽっかぽかですよ。

さて、この素晴らしきカロリフェル、部屋を暖める以外にも素敵な使い道があります。それは何でしょう。センター試験にはでません(しつこい)。

それは・・・上下階の住人の騒音に苦情を言うという用途です。
マンションにおけるご近所とのコミュニケーションツール_b0040048_5574884.jpg
写真のように、カロリフェルからはパイプが出ていて、このパイプが各家にお湯を循環させています。このパイプは我が家と上下のお宅をつなげています。
もし、上のお宅か下のお宅で騒音が発生して苦情が言いたくなったら、このパイプをフォークなどでガンガンたたけば、上下のお宅でぐわぁぁ~~~んごわぁぁ~~んとパイプが反響します。この反響音こそすなわち、「ちったぁ静かにしろやボケェ!!」というメッセージなのですね。上のお宅の息子さん、夜中にうるさい音楽かけて迷惑ねぇ~、ちょっと注意しに行きたいけど最近の若い人はキレると何するかわかんないっていうし、直接言うのもためらわれるわ~・・・というあなたは、このパイプ叩き攻撃で上の息子さんに十分に抗議することができるのです。世知辛い現代に欠かせない、ご近所コミュニケーションツールです。

しかしこの便利ツールにも唯一の欠点があります。
かくいう我が家は割と静かに生活しているのですが、時々、下の4階のお宅からパイプをがんがんたたかれます。というのも、我が家がうるさいのではなくて、その更に下の3階のお宅がうるさいのです。4階の方は、3階に抗議するつもりで4階のパイプをガン叩きすると、5階の我が家でもパイプがぐわんぐわん言ってしまうというしくみ。上下階に響くんですね。
おかげで、自宅でゆっくり本を読んでいるだけなのに突如パイプがガンガン鳴ってびびることが多いのです。「ア、アテクシ静かにしていましてよ!」と誰に言うまでも無く弁解してみたり。

かく言う我が家は他の家に対してパイプ叩きで抗議するかというと・・・してません。すんません、小心なんです。上の階から毎週土曜日の朝7時に強烈なドリル音が響いてくるんですが、パイプ叩く勇気がありません。
ブカレストのおばあちゃん(生物学上、大阪のオバチャンより強いです)ぐらいたくましくなって、パイプめっさ連打する勇気があれば。

# by heedoosama | 2007-11-13 06:23 | ルーマニア全般  

4 months 3 weeks and 2 days (4 luni 3 saptamani si 2 zile)

4 months 3 weeks and 2 days (4 luni 3 saptamani si 2 zile) _b0040048_6192117.jpgカンヌ映画祭で2007年のパルムドールを受賞した標題の映画(日本語訳:「4ヶ月、3週間と2日」)のレビューです。まだ日本では公開されていないみたいですね。
監督はクリスティアン・ムンジウ。ルーマニア映画です。

さすがカンヌで最高賞を受賞しただけあって、素晴らしいクオリティーなのですが、私は観ていてすごく辛くて、胸が痛かったです。共産党時代のルーマニアで、堕胎が非合法とされていた時代に、望まない妊娠をしてしまった女子学生が、ヤミで堕胎手術を行ってくれる医者を探す物語です。私が「辛い」といっているのは、女として堕胎の物語が辛い、というわけではありません。

私は共産党時代のルーマニアを知りません。
私が初めてルーマニアの地を踏んだのは97年で、民主化から8年。共産党時代の残滓のような雰囲気が、まだ少しだけ残っていたと思われる時期でした。

それでも、私はその場に居合わせたような気分にさせる映画で、観ていてほんとうに辛かったのです。

4 months 3 weeks and 2 days (4 luni 3 saptamani si 2 zile) _b0040048_6225710.jpg理由のひとつとして考えられるのは、知っている場所があまりにも多く出すぎていたからかとも思います。




主人公の住んでいる工科大学の寮(私は2001年ごろ、工科大学の寮に住んでいました)。あの暗い廊下、共同のシャワー室、タバコや化粧品を売る学生。蜜蝋で脱毛するルームメイト。寮の裏のバスの通る道。寒い学校の廊下。ごとごと夜道を走るトラムの固い木の椅子。野良犬。友達の住むアパートの入り口。アパートの裏庭で絨毯を叩く老婆を見ながら、人を待っていたこと。バサラブ駅の高架を夜走ったこと。そしてなんといっても、甘え上手で、優柔不断で、でも実はすごくしたたかなルーマニア人の寮の女の子たち。
あまりにも、身近に感じられるシーンが多すぎて、寮に住んでいた当時、私の身の回りで知らない間に実際に起こったできごとなんじゃないかっていう気がしてきてしまい、空恐ろしかったです。もちろん、私の学生時代は既に堕胎は合法化されていたんですが。

主人公が宿泊を断られるホテルとか、最終的に宿泊するホテルのロケ地も馴染みのある場所で(プロイエシュティのホテルチェントラルとブカレストのホテルアストリアです)、映画を見ているというより、「今、目の前で起こっていること」を傍観しているような気分になりました。

私にとってはリアリティー満載の映画だったんですが、ルーマニアに一度も来たことがない人にとってはどうなのでしょう。正直言って私はほとんど客観視できず。それはただ単に私の知っている場所が多く出ていたからなのか。それとも、監督の腕のなせる業なのか。低予算で心理的な迫力を出したすごい映画なんだけど、観終わったあとに口の中が苦くなるような気がする映画でした。ルーマニアを知らない人にも、「リアリティー」を感じさせるようなカメラワークで撮っているのでは・・・という気もします。誰か教えてください。
予告映像はこちら

すごいと思ったのは、実在の場所で撮っているだけではなくて、共産党時代の寂しい街の雰囲気というか、空気感を再現しているところです。私はその時代のブカレストを知らないけれど、「ああ、きっとこんな雰囲気だったんだろうな」と思わされます。

ルーマニアのレビューを読んだり、私の周りのルーマニア人の意見を聞くと「カンヌで受賞したのは素晴らしい。そしてすごい映画なんだろうけど、我々ルーマニア人としては古傷をえぐられるようで見ていて辛い」という意見が多いです。
ルーマニア映画が国際的に有名になるのはいいけど、なんでまた共産党時代の自虐ネタで有名にならなきゃいけないんだ・・・というのが国内での評価なのかもしれません。

いろいろ考えさせられました。機会があったら観てください。

# by heedoosama | 2007-11-11 06:27 | ルーマニアで芸術  

ブカレストの動物市

死に急ぐかのような勢いでブログ更新しまくっています。別に死に急いでません(笑)

ちょっと前の話ですが、ブカレストの動物市に行ってきました。動物市。そんなノスタルジックな響きの市場が、なんと首都ブカレストで毎週日曜日の朝、開かれているのです。
場所は、Parcul Plumbuitaという公園で、Colentina通りに面しています。(オボールからピアッツァエウロパに行く途中に左側にマクドナルドがありますが、そのマクドナルドのすぐ手前の公園)

もし「ドナドナ」な子牛に悲しい瞳で見つめられたらどうしようとか、馬に蹴られたらどうしようと思ったのですが、牛や馬はいませんでした。

メインはハト、インコ、ニワトリ、アヒルなどの鳥類。
ブカレストの動物市_b0040048_4534797.jpg
「市場」というだけあって、それぞれ動物の入ったかごがを持ち寄って直接売っています。

ブカレストの動物市_b0040048_4562768.jpgニワトリ。コケコケ言ってました。
ブカレストの動物市_b0040048_4592879.jpgアヒルのヒヨコがぎゅうぎゅう詰めになった箱。凶悪にかわいい。が、これを1箱買ったら1ヵ月後にはえらいことになるだろう、と思いとどまる。







下は、極彩色の鳥がてんこ盛りの図。インコマニアの旦那を抑えるのに苦労しました。
ブカレストの動物市_b0040048_524597.jpg
会場の隅には犬猫コーナーもありまして、こんなかんじでした↓
ブカレストの動物市_b0040048_563473.jpg車のトランクに犬や猫を乗せて「販売」してました。ペルシャ猫とかドーベルマン、ハスキーなど高そうな犬ばかりで、雑種はいなかったです。
私自身は賃貸住まいなのでペットは飼えないし、100%冷やかしで見ていたんですが、ルーマニアの犬猫マニアの間では「血統書付きの犬猫が欲しければブカレストの動物市に行け」というのは定説だそうですよ。羊やブタはいないけど、ハスキー犬はいるブカレストの動物市。その横でニワトリがわしわし歩いているし。洗練されてそうだけど洗練されてない不思議な動物市でした。
ブカレストの動物市_b0040048_517725.jpg
ニワトリを売っていた、洗練されてないけどフォトジェニックなおやじたち。

# by heedoosama | 2007-11-11 05:23 | ルーマニア全般